重量配分(相対強度)タイヤ空気圧理論の紹介(リニューアル)
重量配分(相対強度)タイヤ空気圧理論/奇跡の最強操縦安定性 ! !
(2012/6/10大幅修正,2019/3/19微修正)
嘘のような話(正に雲((空気))を掴むような話)ですが、車のタイヤには操縦安定性のツボ(壺)が有り、ある空気圧バラン
スにするとそれぞれのタイヤのツボが上手く働く(壺にはまる/ツボの黄金比率?=接地形状)様になり、車の操縦安定性が
格段に向上する効果(常に、前後左右輪のグリップ((注1参照))・バランスが、重量配分((姿勢変化等による荷重変動も含む/
注2参照))と同じ割合になる事で、重量配分をより完璧な50:50((つまり25:25:25:25))にしたのと同じ効果((重
力に対するタイヤの反応(((重力に合ったグリップ性能)))が均等になるので、常に車の重心に対する四輪のグリップ・バランス
(((グリップ・モーメント)))が25%づつになり、車の重心に働く重力に、全てのタイヤのグリップ・バランスの中心が同調す
る))が得られ、最もピュアーでシンプルなニュートラル・ステアをフル・タイムで実現できる/プレミアムな操縦安定性/殆
んどの場合、タイヤ自体のグリップ・バランスを合わせてトータル性能を上げる方が、タイヤ、サスペンションをアップ・グ
レードするよりも効果((それぞれの性能の低さを補って余る程/タイヤ自体が主になって操縦安定を発揮し、多少貧弱な足回
りでも十二分にカバーしてくれる))が大きい/知識と少しの労力が有れば簡単にタダで、後輪が良く粘り、更に飛びっきり素
直で良く曲がるハンドリングに変わり、最も効果的なアクティブ・セフティー((スリップし難くなり、更にスリップしても四
輪ともに程良く粘る、飛びっきり素直な驚異の操縦安定性))も手に入る/最近の車はサスペンションの設計が良くなって来て、
違和感なく走れる様((アン・バランス・グリップの誤魔化し方が上手くなった?/ある程度までの補正と電子制御等による強
制的なスリップ(((操縦不能)))防止機能やYAWコントロール付きも有り/時として裏切られる事もあるGOOD/注12参照))
になって、効果が分かり難いかもしれないが、運転条件や環境が厳しくなればなる程、安定効果がより発揮((何時でも何処ま
でも安定したBEST))される)があります。和の心(素材の良さをとことん活かす、日本料理にも似ている)にも通ずるも
ので、強過ぎる部分(過ぎたるは及ばざるが如し)を弱めて調和させる、すなわち重力にタイヤのベクトル(力と方向((グリ
ップ力とスリップ・アングル))注1参照)を合わせる事で、全てが丸く(操縦安定性((永遠のテーマであった運動性と相反する
安定性との調和))の正解が見つかった?)収まり、全体が格段に強くなります。これは、ある巡り合わせ(第2項参照)によ
り平成8年頃より水面下で、車メーカー、タイヤ・メーカー、そしてレーシング・チームで開発やセッティングに活用されて
います。今はそれを試して貰っている様な状況(レース・カーは別として、まだ市販化はされていない/この理論は自然の摂
理((重くなればタイヤの空気を入れ、逆に軽くなれば空気を抜く/反すれば「自然(((サスペンション等で作られたニュートラ
ルとは違う、純粋なニュートラル)))」は得られない/何処にも無理が掛からず、無駄が無い。だから強い))或いは原理原則と
も言え、本来あるべき姿なのだが、既存の自動車工学((足し算の文化から生まれた物で、付け加える事を主にして良い形にす
る文化))に対して画期的((この理論の場合は、余分な物を取り除く事を主にして、良い形にする引き算の文化で、侘び寂びの世
界にも通ずる/質素でしっとりと落ち着きながらも、ピンと張り詰めた空気を感じさせる高い次元の走り))過ぎて、市販車に
はなかなか取り入れられないのかな?それとも「市販車にはサスペンション等による補正((グリップ・バランスとしては、誤
魔化し(((注12,13参照)))だけど、あの手この手の技術力は凄い/走行後の温間でのタイヤ空気補充が一般的な現状では、
タイヤの発熱とそのバラツキにより、空気圧不足と空気圧バランスのズレ(((重量が掛かって潰れているタイヤほど温度が上が
り、空気圧も上がっているので、そのままメーカー指定空気圧で補充すると、走行前の冷間調整指定での指定空気圧より5~
10%程度低くなる/重量バランスが偏っている程、タイヤの温度差が大きくなり、結構差がある/重量配分空気圧では基本
的には、差が無い/特にFFは、操向と駆動による発熱も加わり、前輪の温度が上がり易く、温間での空気圧調整による、空
気圧不足と空気圧バランスのずれも大きくなり易い。また、車検やタイヤ交換で足回りがシャッキとするのは、冷間での空気
圧調整の効果も含まれているかも/冷間でも直射日光の当たり具合によっては、同様に発生する)))が生じ、ハンドリングも悪
化させ易く、この技術力をタイヤ空気圧管理に、そして重量配分同調とタイヤ温度補正(((寒暖の差のある中で、時々、足回り
が良い感じになる時がある。これも温度同調の一つと言える)))に使った方が良いと思うのだが))で充分で、真の操縦安定性まで
は必要ない」と言う事なのかな?或は業界を守る((公になると、指定空気圧と重量配分空気圧の対立(((双方の間には、注意が必
要な不良操縦安定領域も存在する/後に詳細に記述)))によって、一般ユーザーを含め混乱を招くので、政治が働いている?重
量配分空気圧が余りに良過ぎた為、指定空気圧の不完全さが浮き彫りになるのを恐れた?業界にとっては「痛し痒し」なのか
な?ちょっと良くなる位が良かったのかも))ために、この変革((革命?ボタンを掛け違ったままでは、どの様に着こなそうと、
完璧なバランスは取れない))を避けているのかな?)ですが、そろそろ新たな展開に移るべくペンを執りました。タイヤ空気圧
バランス(これまでの常識を大きく超えるバランスになる)は凄く幅が広く奥が深い応用力学(物理学と自動車工学の見事な
コラボレーション/重力の特性にタイヤの重力荷重グリップ特性を合わせる/重力と親密になれ、向上効果も幅広く奥が深い
)です。括弧書きだらけの長文(40年55万km走行分の研究成果)で読み難いですが、太字の主文とその他文字へのグラデ
ーションと下線により少しは読み易くなってます。以下に紹介します。
1.概要
色々なタイヤが有りますが、個々のタイヤにはそれぞれに、安定した高グリップが発生する理想的な接地形状(最適た
わみ及び接地面積)が有ります。重量配分(相対強度)タイヤ空気圧理論とは、タイヤをその形状にするために、タイヤ空気
圧を重量配分に合わせて調整(後になって気付いたが、そのまま重量配分の割合に空気圧調整しても、タイヤ自体の持つ
強度までは調整できないので、余分な強度分だけ重量配分の空気圧割合より多く減圧調整((意外に低くなる))する必要があ
る)すると、前後(左右も調整した方が理想的)のタイヤの腰(タイヤに掛かる重量に対する相対強度、つまり個々のタ
イヤの軸重量((タイヤに掛る静止荷重))と最大許容荷重((注17参照/ロード・インデックス速度記号H、V、W等の設定許
容最高速度までタイヤ波打ち現象が起きない、つまりタイヤがバーストしない為のタイヤたわみ量になる静止荷重/タイ
ヤたわみ量 が増える程、許容最高速度が低くなる))との最適比率((1:1.4前後/後に詳細に記述)))、つまり軸重量相対
最大許容荷重比率も最適で均等になるので、それぞれのタイヤに、静止荷重及び変動荷重(注2参照)に見合うグリップ
(タイヤの最適荷重グリップ特性((それぞれのタイヤ荷重の増減に反応するグリップの増減特性、つまりタイヤへの重力変
化及び姿勢変化による荷重変動に対する接地面積と接地圧の増減特性及びスリップ・アングル特性(((あるスリップ・アング
ルまで、旋回重力によってタイヤが斜め外向きに変形し、グリップしたままスリップする。その後に斜め外向きの変形が戻
りながら、接地面のスリップへと移行する/注3参照)))))の均等化、因ってタイヤの基本的な仕事率((タイヤへの負荷とその
能力との割合/軸重量相対グリップ))が均等化し、同調((荷重が変動する中でタイヤがそれぞれ同様に、負荷が増えれば増え
た分だけ能力も増え、負荷が減れば減った分だけ能力も減る様になり、因って常に車の重心のYAW軸回りに釣り合い、
YAW軸回りのグリップ・バランスは変わらず、接地面のスリップが発生しても変わらない(((注3,4参照)))、常に軸がブ
レない運転が可能になる/指定空気圧では、同様にならず(((第3項参照)))、因って荷重の掛かり方により、重心のYAW軸
回りのグリップ・バランスも変化し、接地面のスリップが発生すると、より変化が激しくなり、車の軸のブレも激しくな
る))する事にもなった)が発生し、それぞれのタイヤのグリップを効率良く(車が停止及び定速直進時は、全てのタイヤの
グリップ・バランス及び強度・バランスの中心が重心の真下になり、旋回する時((加減速も))は常に重力の方向に同調して
動くため、アンダーからリバース・ステア((前方外側へ荷重移動しながら発生))或はオーバーからプッシング・アンダー・
ステア((後方外側へ荷重移動しながら発生))がそれぞれに同調((それぞれ2組は、対になって同時に同じ量だけ発生する様に
なる/指定空気圧では、時間差のある対になってどちらかに偏って発生し、それぞれの量も多くなりがち))し、ハンドル操
作以外の余計な回転モーメントや荷重変動((注7~13参照))が発生しないので、より安定した姿勢を維持でき、更に旋回
時の効率が上がる事で旋回走行抵抗も小さく((タイヤ同士の喧嘩が無くなり、常に重心回りに釣り合って性能を発揮する為
、何処にも無理が掛からず失速も少ないので、軽くて伸びる旋回に))なる)使う事もでき、車のトータル・グリップも向上
(メーカー指定空気圧で起こる、タイヤの接地面積不足とタイヤ荷重グリップ特性アン・バランスによるグリップ性能未
使用分((特殊なテクニックを使っても、なかなか全ては引き出せない性能))を、何時でも何処までも容易に引き出せる様に
なる)します。結局ツボとは、タイヤの腰(たわみ/相対強度/スリップ・アングルに直結する)、接地面積、接地圧、
荷重グリップ特性(荷重変動特性及びスリップ・アングル特性)などになり、車に働く地球の重力と慣性重力(減速重力
、旋回重力、加速重力/水平方向の重力で、グリップ力の反力として起こる重力/空力ダウン・フォース無しでは1G((地
球の重力値))未満)との合成重力に対して、それぞれのタイヤが同調した働きをする様になるツボの黄金比=接地形状を、
タイヤ空気圧バランスが創り出せる(重箱の底に大きな宝が隠れていた?)と言う事になります。極論からいえば、スリ
ップ・アングルを揃えれば、全てが丸く収まる事になります。
※ 注1.最大グリップ力(タイヤ接地面スリップ直前の力)=タイヤ接地面積(c㎡)×タイヤ接地圧(kg/c㎡)×タイヤと
路面との摩擦係数(ミュー)
最大グリップ力は、タイヤの種類(スリックからスタッドレス・タイヤまで)や軸重量相対強度及び偏平率によっても
異なるが、スリップ・アングル5度~10数度で横滑りしながら発生し、ノーマル・タイヤでの理想のスリップ・アン
グルは10度前後になり、それより大きくても小さくても、最大グリップ力は小さく(グリップ特性((グリップ増減の
放物線))は、スリップ・アングル大の時はなだらかで小さな放物線になり、小の時は尖って小さな放物線になる(重量
配分空気圧の場合、前後輪の放物線の形状は同じで、大きさが重量配分と同じ比率になる)なる。つまりタイヤのグリ
ップ性能(旋回性能)は、グリップ力とスリップ・アングルのベクトルとして考えなければならない。
※ 注2.荷重変動とは、車が動く時、車の重心に地球の重力と慣性重力との合成重力が働くことで、ピッチング及びローリング
の姿勢変化が発生し、車の重心も僅かに移動(重心が高い程、サスペンションが柔らかい程、移動量が大きくなる)し
、タイヤには移動した重心での軸重量に比例する合成重力荷重が掛かり、よってそれぞれのタイヤへの荷重が変動する
状態。
※ 注3.同調して変動するとは、車が動くときに発生する、重心に働く合成重力に対して、それぞれのタイヤ(均等な合成重力
荷重グリップ特性/ほぼ全ての条件において重力とベクトルが合っている)に、その合成重力に見合うグリップが発生
(姿勢変化による重心の移動後、変動した軸重量に比例する合成重力荷重が掛かり、グリップもその割合になる/それぞ
れのタイヤに掛かる荷重に対するグリップ率((仕事率))が均等になるので、スリップ率((スリップ・アングル))も均等にな
る)し、それにより車の全てのタイヤのグリップ・バランス及び強度・バランスの中心が、重心に働く合成重力の方向
に、常に位置する様になり、合成重力のYAW軸成分を真正面で受け止め(YAW軸がブレない/走行中でも容易に実
感でき、あたかもそこにグリップ・バランス中心が有って、そしてそこに合成重力がピッタリ張り付いて離れない様に
感じられる/体験した者にしか分からない快感、そして安心感/PITCH軸とROLL軸のブレは、共にYAW軸と
の良好な相互関係により無駄なブレが無くなり、重心の高さの影響によるブレだけになる)ていて、余計な回転モーメ
ントが発生しない(常にハンドル操作に同調して、車が向きを変えるが、速度と路面との摩擦力次第で全てのタイヤの
スリップ・アングルが、合成重力にベクトルを合わせて変わり((どんな路面でも、大小スリップに応じた、自然なニュ
ートラル四輪ドリフト状態になるが、ドリフト角が過大になるとハンドルの反応も鈍くなり、旋回効率が低下する様な
過大なドリフトには成り難く、当然スピンも起こし難い。そしてここからが大事な所で、そこからハンドルを戻せば戻
した分だけ、ドリフト角は減って行き、最後はお釣り(((ドリフトが収束する際に、前後輪のグリップ・バランスの急変
により、旋回外側に振られる現象)))も無く、何事も無かったかの様に、滑らかに穏やかに収束する))、それに見合う旋回
力を発生す/車の回転モーメント軸は、重心位置ではなく、グリップ・バランス中心になる)状態。メーカー指定空気
圧では、車が停止及び定速直進時は、グリップ・バランス及び強度・バランス中心が重心の真下ではなくズレており(
殆んどの車は、フル積載でもバランス中心のズレが残る傾向で、重量増加のため少しのズレでも大きな荷重変動が起き
ます)、荷重変動に伴って、合成重力とのズレ(YAW軸のブレ)は複雑に変化し、余計な回転モーメントも変化しま
す。その為、普段では「ハンドリングの癖」として感じられ、タイヤ接地面のスリップ時には、車が思わぬ動きをし、
操縦不能に陥り易くなります。
※ 注4 これまで、アンダー或はオーバー・ステアなど発生しないと述べましたが、厳密には、直進ではニュートラル・ステア
でもハンドルを操作すると前輪が偏向した分だけオーバー・ステアが発生し、同時に前輪グリップの一部が偏向に使わ
れるため合成重力方向のグリップ成分が減少し、アンダー・ステアも発生する(直進に戻す復元力にもなる/前輪の偏
向角が増えるに従って、旋回重力よるスリップ・アングルに加えて、ハンドル操作での前輪荷重増加によるスリップ・
アングルも付加される)ので相殺され、ハンドル操作に応じた回転モーメントで、ニュートラル感覚のアンダー・ステ
ア(前輪のアンダー・ステア((=スリップ・アングル))に釣り合う様に後輪のリバース・ステア((=スリップ・アングル
))が発生するので、ニュートラル・ステアになるが、最終的には前輪のアンダー・ステアが勝り、前輪が接地面のスリ
ップを強めて行く/感覚的にアンダー・ステアが表面化するのは、ドリフト角20度位からで、ドリフト角もそれ以上
増え難くなる/ハンドルには、より明瞭な反力((前輪に留まらず、ほぼ車全体のグリップ具合))として伝わる/グリップ
力が高いと反力は強く、低くなると反力も明瞭に弱くなる/タイヤ接地面のスリップが大きくなるにつれ、反力も明瞭
に弱くなる)が堅固に維持されます。
この理論(法則)は、昭和58年当時乗り始めたダンパーの抜けかかった中古のスターレット(前エンジン後輪駆動((F
R))/普通車並のダンピングは有ったが、後に完全に抜けて判明/純正新品はかなり硬めのダンピングで、姿勢変化を穏や
かにする事でアンダーとリバース・ステアを適度に抑えていた)で発見しました。ハンドリングの悪さ(直進不安定と強
アンダーから最後の最後に強リバース・ステア/以前からの趣味である、バイクの様な一体感及びニュートラル感((実際は
、殆んどのバイクはニュートラル・ステアではなく、僅かなアンダー・ステア))で走りたいと思っていた)に悩みながら車
を眺めているときに、以前から気になってはいたのですが、前輪が後輪に比べ異様に潰れていること(タイヤ・サイズ1
75/70R13、空気圧前後ともメーカー指定空気圧よりちょっと高めの2.0kg/c㎡に調整し、指定空気圧には
疑問を持っていた。最近流行の低偏平タイヤでは分かり難いが、前後輪の潰れの違い((見た目の違いは少ないが、高性能な
ため、それ以上に影響は大きくなる))は発生している)で思い付きました。同じ時期に、後部にかなり積載した時(過積載
気味)ハンドリングが非常に安定感の高いニュートラル・ステア(車体は重く、鈍重で不安定な動きになるはずなのに、
重さを意識する事が少なく動きも軽快になり、操縦安定性は格段に良くて、ハンドルの手応えもしっとりしていて、とて
も不思議な感覚だった/バランスが取れるとこんなにも違うのだと思い知らされた)になり、その時の前後のタイヤの潰
れ方が揃っていた事を思い出し、空荷でも前後の潰れ方を揃えたら(逆もまた真なり/見た目にも良い)同じ様になるの
ではないかと考えました。後輪は当時の交通安全教則に載っていた、見た目の空気圧識別法での理想的な潰れ方、一方前
輪は空気が抜けている様にも見えました。それで前輪を理想的な潰れ方にしてみました。結果、前輪が3kg/c㎡を大
幅に超えましたが、取り合えず走ってみました。ニュートラルなハンドリングにはなったのですが、前後のタイヤが硬過
ぎて荷重グリップ特性も過敏で、グリップ感も少なくて、安心して走れませんでした。もしかしたら、こんな経緯で見た
目の空気圧識別方は削除されたのかも。それで今度は反対に、後輪を前輪の潰れ方に合わせ減圧し、前輪2.0kg/c
㎡、後輪1.1kg/c㎡(後輪の強度を心配しつつ)で走ってみました。その時の驚きと感動は今でも忘れられません
。常に4つのタイヤが超自然(高次元)なニュートラルでしっとりと軽やかに揃い(旋回時の前後タイヤの変形量((タイヤ
・ショルダー部の路面接地状態))がほぼ均等になり、かつ全体として減少していた/後輪はフニャ付くどころか、しなやか
なのに引き締まった感じになり、路面追従性も格段に良くなり、前輪の方も良好な後輪との相互効果で同様に良くなった
)、前輪の摩耗は軽減され、後輪は前輪の摩耗程では無く適度な状態(後に前後輪の摩耗は、重量配分の割合に近い事が
判明した。それまでは、運転の仕方にもよるが、定速走行では前輪の摩耗が多く、そのため後輪は摩耗が僅かだった/後
輪が強過ぎる分の前輪へのシワ寄せ((アンダー・ステア等))が軽減され、また強過ぎて性能を上手く発揮出来なかった後輪
((リバース・ステア等))が、素直で安定した性能を発揮できる様になり、よって全体の性能も向上する事にもなった)にな
り、そして何時(様々な運転条件や環境)でも何処(スリップしても)までも安定性を失わず、路面を離さない感覚(タ
イヤが滑り難くなり、滑り出しても四輪とも均等に程良く粘るグリップで、失速つまり減速して滑りが収束してもなお、
ふらつく事も無く車の向きはそのまま)でした。つまり、タイヤ空気圧バランスは普通で無くても、それ以外は全て普通
(ハンドルを回せば、それに同調して車の向きも変わる)で、そして何時でも何処までも普通(究極の普通/純正新品ダン
パーに交換しても、ニュートラルなハンドリング自体は変わり無かった。ただし、荷重変動が穏やかになるのでタイヤの
接地性が高まり、車の旋回力の安定性((注14参照))は向上した)な事が、逆に普通で無いという事になります。
余談(バイク及び自転車のハンドリングに関する記述なので、興味の無い方は読み飛ばして貰って結構です)ですが、
バイクの方は、重量配分空気圧ではなく外足ステップ加重、外足内股ホールド、フル制動・フル加速でもハンドルに体重
を掛けず、こじらない運転(外足、外内股、腹筋、背筋にはそれなりの負荷が掛かる/外足、外内股の二点でバイクをホ
ールドして、そこを軸にして腰でコントロールする感覚で、気持ちハング・オン/内足はバンキングのきっかけ作り及び
バランサーの役目/外足二点加重ホールドで余計な荷重変動が減り、常に、外足加重がスリップ・ダウンを防ぐ方向((重心
も低くなる))に働くので、バンク角安定性も高まり、タイヤが滑り出しても((前後輪が揃って、コーナー進行方向へ、その
まま平行にスライドする感覚))逆ハン等のハンドル修正なしに、バンク角をコントロールでき、スリップ・ダウン或はハイ
・サイドを起こし難い)で上体コントロールも併用して、安定したニュートラル・ステア(外足加重により、バイクの重
心がタイヤのグリップ・バランス点から、より外側((バンクによるタイヤ接地点の内側移動の為、通常でも外側にズレてい
る))に移動し、重心に作用する減速重力によるアンダー・ステア打ち消しのモーメント((外ステップに体重を掛けて、前に
蹴り出す感覚/定速旋回時にも、僅かなアンダー・ステアでも減速重力が発生し、同時に打ち消しモーメントも発生する
))、或は加速重力によるパワー・オーバー・ステア打ち消し((外ステップに体重を掛けて、後に蹴り込む感覚))のモーメント
がより強く発生し、外足二点で加重ホールドをしていれば、前後輪が自然に同調するのでコントロールし易い/重心の実
質バンク角は浅くなるが、旋回効率が上がるので、更に浅いバンク角で旋回出来る様になる/当然、内足加重はその逆の
特性になる)をコーナー減速進入、旋回、立ち上がり加速状態の全てで作り出せることを、青のRG500Γ(2ストロ
ーク・エンジン/エグゾースト・パイプ・インナー・カラーとイン・テーク・パイプ内の目の細かい網を取外して輸出仕
様に 変更/国内仕様はこの2つ部品のせいで、トルク&パワーが少ない割に変動の多い特性で扱い難かった)で筑波の山
々やサーキットを走り回りながら発見しました。なお上体(ヘルメットの位置)コントロールは、コーナー減速進入時は
リーン・アウト(運動性より安定性の方がより高くなり、コーナー減速進入時、外足加重((純正ステップは、滑り易く、位
置も悪いので加重が掛け難く、ペダルの操作性も悪いので、市販のペダル同軸型バック・ステップに替えた))と相まって、
後輪に荷重がより掛かり易く、減速により強くなる前輪アンダー・ステアを、より強くさせた後輪リバース・ステアが打
ち消す/切れ込むハンドル((アンダー・ステア))を押え込まず((不安定になり旋回力も低下するので、当て舵は禁物))、外足
に加重を乗せたまま、上体つまり両肩を、切れ込むハンドルの真後ろへ、平行に持って行く様((無意識の当て舵を防ぐ))な
リーン・アウトにすると、前輪のアンダー・ステアが消え、自然なハンドル切れ込みで無理なく曲がって行く/外足加重
では打ち消し切れないアンダー・ステアの分だけリーン・アウトすると、バイクの立ちが弱まり巻き込む様にバンクして
くれる)、旋回時はリーン・ウィズ(安定性と運動性がバランスしている)、立ち上がり加速時はリーン・イン(アクセ
ルの開け方によって発生状態が変わる、後輪パワー・オーバー・ステアを外足加重((スライド時の後輪の振れも抑えられる
))で、前輪プッシング・アンダーをリーン・インで、それぞれ両方でコントロールする事によって、より安定を高められる
/後輪パワー・オーバー・ステアと前輪プッシング・アンダー発生状態((ニュートラル状態))でのドリフト角をコントロー
ルする為には、適切なバンク角にする必要が有るが、リーン・インすると強まるバイクの立ちを抑えながらバンク角をコ
ントロール出来て、それに伴って発生する横方向の重力にも対処し易い/究極は市販バイクでも、後輪ホイル・スピン((路
面に濃くタイヤ・ブラック・マークが付く/旋回効率は落ちるが、素早く向きが変わった後のグリップ回復時の加速(((横
方向の重力も最大になる)))はミサイルの様/半クラッチ追い越し加速効果をクラッチを滑らせてではなく、タイヤを空転
させて実現/まるでフレディー・スペンサーの様に))での安定したコーナー立ち上がり((より確実な外足二点加重ホールド、
バンク角及び上体コントロールが必要/横方向の重力が大きくなり、外足を踏ん張る余りお尻がシートから浮き上がり、
立ち乗り気味でのリーン・インになる事も有った))が可能になる)にすると運動性及び安定性がより高くなります。また、
超タイト・コーナー(より強いアンダー・ステアが発生し、前輪からスリップ・ダウンし易い)では、外足加重での逆ハ
ング・オン(外足、内足内股の二点ホールド/より強い前輪アンダー・ステアを打ち消す、より強い後輪リバース・ステ
アが発生)も有効で、逆ハング・オンの真下の外ステップ付近がクルリと、気持ち良く向きが変わります。以前、あるイ
ベントで狭いミニ・バイク・サーキットを走る機会があった時、速いミニ・バイク(ホイル・ベースが短いので、よりタ
イトなコーナーほど速い/ライディング・スタイルは通常のハング・オン)と同じペースで、無理なく(リーン・アウト
ではアンダーを打ち消し切れず無理があったので、周回しながら逆ハング・オンに変更/次第に、筑波サーキットを走っ
ている様な感覚になっていた)走る事が出来ました。後で気が付いたのですが、これらのライディング方法は、コーナー
減速進入時はGPライダー・シュワンツ寄り(コーナー減速進入の限界が高く((下り坂の進入でも指定空気圧四輪車より
上だった))コントロールもし易い/限界挙動は前後輪が交互にスリップし始め、それ以上の減速及びバンキングは危険)で
、立ち上がり加速時はレイニー或はローソン寄り(パワー・スライドの効率が上がることで安定性が増し、前後輪が揃っ
て斜め前にスライドする感覚)になっていると思えました。と、まあ、主に限界特性について述べて来ましたが、このラ
イディング方法をマスター(バイクのハンドリングの違いによって、上体の使い方は変わるが基本的には一緒/例え、ア
メリカン・バイクでも一緒で、この乗り方で少ないバンク角を効率良く使う事が出来る/私の様な体重50kg未満の小
男でも、バイクをねじ伏せるのではなく、バイクと同化((ニュートラル化))する為の力を別に加える事で、より小さな力で
効率よくコントロール出来た)して置けば、普通に走っている時でも、より安全に、楽しくキレ(高効率)の有るライデ
ィングができ、不測事態の時には、必ず助けになると思います。なお、このライディング方法は、20年間、延べ走行距
離22万km(ほとんどがワインディングやサーキットでの走行距離/事故を起こさない様、事故に巻き込まれない様、
慎重に探究していたら、こんなに時間が掛かってしまった/ちなみにバイク歴は、CB250K0サイド・メッキ・タン
ク、Z650B1、RG250E、XJ750E、RZ250―4L3、RG250Γ1型、RG500Γ)を掛けて発見
したのですが、RG500Γ(5万7千kmまで走行((9項参照))/マシン及びライダー共に絶好調期)を最後に、只今、
バイクは自然休止中(決して飽きた訳ではなく、何と表現したら良いか、実際に乗っていなくてもバイクが体に沁み込ん
で同化した様な感じで、20数年経過した今でも、何時でもバイクに乗っている感覚になれて欲求不満にもならず、気持
ちも未だ現役ライダーのまま。この余談も20数年前のバイクに乗っていた時の感覚((走っている時のバイクの各部の反応
、ライディング・フォームや力の入れ具合等/この余談を通して、自分のライディング方法を見詰め直し、更に詳しく分
析する事が出来て、より強い確信が得られた))で書く事が出来た。なお、バイクは今も実家の車庫で復活の日((20年以上、
手入れをして無いのでオール・オーバー・ホールが必要))を待っている)なので重量配分空気圧は試していません。ちな
みに、自転車でタイヤのつぶれ具合を跨った状態で合わせて(普通に手で確かめながら空気を入れた後、前輪の空気を抜
いて後輪の潰れ具合に合わせた/それまで意識して無かったが、元々は前輪が強過ぎるオーバー・ステアのハンドリング
だった)見たら、ただそれだけで、ニュートラル・ステアになり、旋回時の運動性、安定性が格段に向上(低中速の下り
のワインディングなら余裕を持って、バイクより速く走る事が出来た/もちろん、基本は外足加重ホールドでハンドルに
体重を掛けない、こじらない乗り方で、外足加重と上体コントロールはタイヤ自体のニュートラル・ステア効果により、
より少な目で済む様になった/深くバンク((45度を超え、腰落さなくても、膝を磨りそうだった/最初は、細いタイヤで
この角度までバンク出来ること自体が信じられなかった))させた時、例えタイヤがスリップしても前後輪が同調し安定((軽
いので一体感が高く、バンク角コントロールが容易なので、スリップも楽しむ事が出来た/超気持ち良くて、上りの辛さ
も吹き飛んだ))していて、スリップ・ダウンする不安は殆んど無かった)しました。たぶんバイクも重量配分空気圧を試し
たら、より少ない外足加重と上体コントロールで、さらに安定したライディングが出来たと思われます。
余談が長くなりましたが、話は戻ってその後40年間、色々な車で実験(主に体感による)しながら個人で研究(この
理論のハンドリングを中心((揺るぎ無い中心))にして、他のハンドリングについてもより深く理解する事が出来た)して来
ました。40年間、延べ走行距離55万km以上の研究で、どんな車でも(何といっても路面に接しているのはタイヤで
あり足回りの原点/FF、FR、MR、4WDの乗用車及び4.5tまでのトラックで確認/特殊な例ですが、以前の仕
事柄、演習中((それぞれの任務完了時間を計測している))でのF―4EJファントム着陸後の駐機場地上滑走((時間を気にし
ていつもよりかなり速い速度だった))で駐機位置への手信号での誘導中、目の前でニュートラル・バランスでの見事な3輪
ドリフト90度旋回((最大ドリフト角は20度程度で、ステアリング操作と機体のドリフト角が同調していて、ステアリン
グ修正なしで滑らかに旋回した/元艦載機の為、脚が頑丈かつ横転し難く作られていたからこそ、可能になったと思われ
る/感激して、思わず手信号が止まりそうになった))を目撃し、後で計算して見たら、それぞれの脚重量に対するタイヤの
腰((相対強度))がほぼ均等((航空機は軽量化のため余分な性能は極力持たせない設計/F―4EJの場合、ハンドリングの為
ではなく、着艦時に全てのタイヤ及びショック・ストラット(((サスペンション)))が、均等な着艦衝撃吸収性能を出せる様に
設計されていた))になっていて、前後のタイヤ・サイズと圧力及び配置は車とは大分異なるが、重量配分空気((窒素))圧には
なっていた)重量配分空気圧理論を当てはめると、運転し易く、運動性・安定性もバランスよく向上し、乗り心地も良く
(それぞれのタイヤの軸重量と腰が釣り合う事でタイヤの粘弾性率((粘性と弾性の両方を持つ性質/微小なサスペンションと
しての役目を持つ))と固有振動数が最適で均等((デコボコでも荷重変動でも、車の重心とPITCH&ROLL&YAW軸
が同調し易くなり、例えば、車の重心付近を横から揺すると、固有振動数が合ってないとROLLINGだけでなく、P
ITCHINGとYAWINGが発生するが、合っているとROLLINGだけになり、且つ収束も早い))になり、サス
ペンションの余計な動き((補正の為の動き))も減り、その性能にも余裕が出来き、サスペンションの性能が上がった様に感
じ、さらにアンダーやリバース((前方外側へ荷重移動))或はオーバーやプッシング・アンダー・ステア((後方外側へ荷重移動
))などの余計な回転モーンメトが発生しない事で、旋回時のローリング及びピッチングも減る)なり、おまけにタイヤの
磨耗(3分の2程度)及び偏磨耗(2分の1程度で、前エンジン車で前タイヤ、後エンジン車で後タイヤの摩耗に困って
いる方にお勧め/タイヤ・ショルダー部の偏摩耗にも有効)も軽減(タイヤの仕事率が均等化するため)され、ブレーキ
性能も向上(全てのタイヤの接地面積が均等になり、車全体での接地面積も増えるので、前後左右のブレーキ・バランス
が良く、効きも良くなる。つまり、ABS車はその作動が遅くなる事で効きが良くなり、ABSなし車はスリップし難く
なる。姿勢がより安定するのでタイヤの接地性が良くなり、特に、回避あるいは旋回時のブレーキ性能は非常に高く((ニュ
ートラル・バランスで、コントロール性が非常に高い/ABSなしのブレーキ限界は、バイクの時と同じ様に、前後輪が
交互にスリップし始め、ハーフ・ロックを維持し易く、タイヤ同士で多少ABS効果を発揮している様にも感じる/AB
SなしのオートザムAZ―1(((軽ミッドシップ)))で、旋回中での緊急回避時に、予測を遥かに上回る制動力と安定性で止ま
れた事があり、直進時の制動より短い様にも感じる程で、ドリフト角10数度のニュートラル四輪ドリフト・ブレーキン
グになっていて、思いのほかフラットな姿勢で内側のタイヤも働く様になり、四輪がそれぞれ交互に小刻みにグニグニと
スリップしながら粘って旋回を維持し、余分な制動力を逃がしながら減速していた/直進制動では前輪寄りの制動力にな
るのに、不思議に四輪とも同じ様な制動力を発揮している様にも感じた/その時は、恐怖より感動の方が遥かに上回って
いた))なる)し、サスペンションやボディーの寿命が延びる事(余計な荷重変動が減り負担が軽減される/38万km走行
のAZ-1で実感/9項参照)も確認でき、それはタイヤの理想の姿である様に感じました。特に現在の愛車AZ-1は
、小さくて敏感な車(ミッド・シップ((MR))/指定空気圧では、フロントが軽く不安定で、常に修正を加えないと、何処
に行くのか分からないハンドリング/パワー・ステアリングなし、ハンドル減速比は通常の3分の2で、非常にクイック
でシビアそしてダイレクト/ABSなし)なので効果が顕著(敏感さはそのままで、飛びっきり素直で安定したハンドリ
ングに/得られる情報量が格段に多い)に表れ、研究に大いに役立ち(最終的に、この車で理論の殆んどが解明できた)
ました。最近は、研究も大詰めを迎え、理想と言うより究極と思える様(真の操縦安定性/真のハンドリング)になって
来ました。
飛びっきり癖のない、何処までも自然で素直な、そして正確なハンドリングです。決してクイックではありません(ア
ンダーとリバース・ステアやオーバーとプッシング・アンダー・ステアなど余計な荷重変動が減る為、四輪の接地が安定
しハンドルの使用可能範囲も広がり、更に円の反応でプログレッシブになり、車によっては、或は運転の仕方によっては
アンダー・ステアぽくなった様((直進付近の反応は、円と接線との形の様に緩やかに増大し、一方、限界を超えると緩やか
に減少する/タイヤの腰に合わせて早めにゆっくり操作する等、ハンドル操作のタイミング、速度及び量を変えると良い))
に感じる)が、ハンドルを動かせば動かした通り、どの様な環境(荷重変動や路面の摩擦、轍、デコボコ、傾斜((バンク))
、坂、横風等)でも、直進も含め車が素直に反応(外乱にも強く((怖いシャーベット状に固まった雪の轍でも安定/指定空
気圧では、ちょっとした切っ掛けで横を向く))なり、修正も素直に反応してくれ、最小限で済む/指定空気圧では反応が変
わる傾向)してくれます。そもそもハンドリングとは、ハンドル操作はもちろんですが、グリップ走行でも、それぞれの
タイヤの接地部分の旋回外側への斜め変形(作用する慣性((旋回))重力によりタイヤ構造及びトレッド・ブロックが外向き
に変形して偏向する/タイヤ構造及びトレッド・ブロックが軸重量に対して強い程、変形及び偏向は小さくなる)による
、タイヤの接地面のスリップとは異なる小さなドリフト(タイヤ或は車の向きと実際の進行方向がズレている状態)の前
後バランスによって成り立ち、バランスの変化(指定空気圧では、前後輪の小さなドリフトが荷重変動に伴って、それぞ
れ複雑に変化((円ではなく、形が変化する歪))する傾向)によってハンドリングも変化します。重量配分空気圧では、全て
のタイヤの地球の重力(静止荷重)での接地形状および軸重量に対するタイヤの腰(相対強度)も均等なので、慣性重力
や姿勢変化による重心移動が発生(重力変化と荷重変動)しても、地球の重力での重心との同調の延長上(慣性重力は、
グリップの反力として起こる。つまり慣性重力も荷重変動も、元になるのは、地球の重力)に、それぞれのタイヤのドリ
フトが同調する(円のまま大きさだけが変わる)様になります。コーナーでは、ハンドル操作と同時に、同調してより小
さく(旋回力向上)なった前後輪斜め変形ドリフトが発生(前後輪が同調したまま前輪のドリフト方向が後輪のドリフト
方向に対して、ハンドル操作分だけコーナー進行方向へ向く((後輪より前輪の方がハンドル操作分だけ、コーナー外側への
ドリフト量が少なくなる))ので、無駄が無く走行抵抗の小さい、ニュートラルな旋回になる)し、ハンドル操作に同調して
車のドリフトも徐々に大きく(合成重力に同調したタイヤのグリップ中心を軸に、車のドリフト角、つまり車の向きと実
際の進行方向とのズレも大きくなり、タイヤの斜め変形ドリフト角10度前後で最大グリップになると言われて((タイヤの
空気圧が軸重量に対して高い程、タイヤの性能が高い程、擦り減ったタイヤ程、或は低摩擦な路面程、最大角度が少なく
なり、荷重グリップ特性も敏感になる傾向))おり、車自体の最大グリップ状態でのドリフト角、つまり最大グリップ・ドリ
フト角も、前後輪が同調しているので10度前後になる)なって、グリップ限界を超えても尚、ハンドル操作に同調した
ままドリフトを大きくして行き、大きなドリフト(グリップ・ドリフト+スリップ・ドリフト/大きくハンドル操作をし
ても、前後輪が同調したまま後輪のリバース・ステアのみならず、ハンドル操作よる前輪荷重増加によって、前輪のアン
ダー・ステアもより強まるので、通常ではドリフト角は大体30度位までで、最大でも45度((特に、低摩擦路面走行時))
を超えない/旋回効率の低下が少ないのは20度位まで)になってもグリップ低下の少ない(スリップする事でローリン
グが減り、前後だけで無く左右のタイヤも接地状態がより均等((内側のタイヤがより働く様になる))になるため、特に高摩
擦路面では、多少スリップ・ドリフトを起こしている時の方が、運動性と安定性が最大になる傾向/一部の荷重が抜けて
「ツー」と唐突に滑るのでは無く、全体に荷重が残ったまま「ヅヅヅ」と穏やかに滑る感覚)、安定したコーナリング(俗
に言う「速いドリフト」で、ハンドル操作に同調てしドリフトする、正真正銘のグリップ走行延長上のドリフト/メーカ
ー指定空気圧車では、合成重力に対し後寄りのタイヤのグリップ中心を軸に前輪が外側へ、或は前寄りのグリップ中心を
軸に後輪が外側へドリフトするが、重量配分空気圧車では、合成重力に同調したグリップ中心を軸に、そのまま前後左右
輪が揃ってコーナー進行方向へ、ローリングを減らしながらドリフトする感覚/スキーで言うと、パラレル・ターンで上
手く体重を乗せたまま滑らかにスライドを始める様な感覚)を維持します。ただし、高摩擦路面では、ドリフトが大きく
なるに従って抵抗も大きくなり(同じ位の大きなドリフトでは、一般的な逆ハン((後輪))ドリフトよりグリップが高い分、
速度もより高いが抵抗も大きい。もっとも、予想以上にかなり速い速度でコーナーに進入しないと、大きなドリフトにな
る前に旋回を完了してしまう。もちろん、同じ速度であれば、ドリフト角は小さく((ドリフト好きには、物足りないかも
))、従って抵抗も小さい/タイヤの傷みは、四輪とも比較的均等で少なく、接地面は意外にさらっとしている)、アクセル
を合わせて踏んでやらないと大きく失速してドリフトも小さくなって行き、前後輪が同調したまま旋回半径も急速に小さ
く(曲がり過ぎるので、ハンドルを少し戻す必要があ/旋回減速としては、比較的使い易く、強い味方なる/下り坂では
失速が速度調整として使い易いので、ドリフトが安定する)なり、最終的にはそのハンドル操作での最大グリップ・ドリ
フト状態に戻ります。もちろん、速度が増すほど或は低摩擦な路面ほど、少ないハンドル操作でドリフトが大きくなりま
すが、前後輪が常に同調しているので、ハンドルを戻せば戻した分だけドリフトも小さくなり、最後は何事も無かった様
に収束(指定空気圧ではアンダー・ステアと言う前輪ドリフトが出て急に曲がらなくなったり、オーバー・ステア或はリ
バース・ステアで後輪ドリフトが出て曲がりすぎて逆ハンが必要になり、失敗するとスピン又はお釣り((ドリフトが収束す
る際に、前後輪のグリップ・バランスの急変により、旋回外側に振られる現象))を貰って蛇行したりする傾向)します。ま
た、路面の摩擦が低くなるほど運動性は低下しますが、逆に安定性は向上する傾向(路面の摩擦が低いと旋回時の走行の
抵抗が小さくなり、前後輪の同調はそのままで、ドリフトが大小に関わらず安定する((ハンドル或はアクセル修正が少なく
なり、摩擦低下の割に車全体としてグリップ低下が少なくより滑らかに運転できるので、むしろ高摩擦路面より気持ち良
く走れる/大きさつまり旋回力の変化が少ない円の動きになる))ため最大性能を引き出し易い。特に雪道((アイス・バーン
でも))では、限界は低くなっても安定性は抜群で、大きくドリフトしても失速が穏やかなので運転し易く楽しい/路面の摩
擦が低くなる程、速度が速くなる程、余剰グリップが減って来るので、様々な外乱による影響を受け難くなり、安定性が
増す傾向)にあります。とにかく車の運転が楽しく(幅が広くて奥も深く、路面の摩擦及びドリフト角により大きさは変
わるが、常に円の動きなので、制約の少ない様々な走り方((加速及び減速や走行ラインの自由度が大幅に向上))が楽しめる
/タイヤ、ブレーキ、燃料の使用をセーブして速さを求める耐久レース的な走り((実はこれが結構難しい))と、逆にそれら
をフルに使用するスプリント・レース的な走りの両方が得意)、速度に関わらず快感(通勤が楽しみになり、ただ運転し
ているだけでも快感((ゆっくり走る程、タイヤのきめ細かい反応がより味わい深くなり、更にそれはハイ・スピードでの走
り方のヒント(((姿勢変化にも繋がる慣性重力荷重の掛け方)))にもなる/ゆっくり滑らかで無駄のないハンドル操作/基本的
には、低速でも高速でも同じ))で、仕事のストレスを忘れ、気持ちをニュートラルに戻して((ハンドリングに鎮静効果があ
る?))くれる)です。速度の限界は有っても、コントロール(操縦安定性)の限界は感じられません。反面、どんなに良い
ハンドリングの車でも不快(不安)を感じてしまい、空気圧調整を我慢できない様(例えば、借りた代車でも/禁断の果
実の味を知ってしまった?)に、そして、このハンドリングの素晴らしさが、人々になかなか伝わらない(ハンドリング
や操縦安定性向上への無関心((走れば良い))/現状で満足((現状では、タイヤの性能がどれ程バラバラなのかを、上手く誤魔
化されて知らないから、それが揃った時の素晴らしさも理解できない?))/面倒/たかが空気圧/マニアック過ぎる)もど
かしさが募って来る様になって(パンドラの箱((開けはならない箱))を開けてしまった?/もしかしたら、タイヤ・メーカ
ーにとっては、違う意味((メーカーにとっては、タイヤの概念を覆されるほど良過ぎて困り(((プライドが許さない?)))、脇
役にもなれない裏方が主役を食ってしまい、商売にも差し障る?そのユーザーには使い方を誤れば、両刃の剣にもなり得
、厄介なものを見付けた?低過ぎるのは勿論、中途半端でも不安定で危険な状態(((軽軸重量側のタイヤの場合、その軸側
の慣性モーメントも小さく、中途半端なグリップ・バランスによる不良反応が過大になる傾向)))に陥る事もある))でもパン
ドラの箱になっているのかな?)しまいました。
ただし、サスペンションのアンダー或いはオーバー補正の影響によりタイヤ自体のニュートラルと車のニュートラルが
多少ずれる(補正していないサス((ど・アンダー或は、ど・オーバーの車ほど相性が良い/旧車ほど相性が良い傾向))の方
がより上質なニュートラル特性に調整できる傾向)ことがあります。よって、ニュートラル・ハンドリングを追求するな
らば、それらのずれを加味して空気圧調整する必要があります。(注5.により訂正)
※注5.この理論では、サスペンションのアンダー或はオーバー・ステア補正(注12、13参照)による補正荷重(ハンドル
操作角と作用する旋回重力に応じた荷重補正/主に後輪補正荷重)も、その他の変動荷重て同じと考え、打ち消す(タ
イヤの均等な荷重特性を補正荷重分だけずらす/あるハンドル操作角で、ある一定の旋回重力を受けている時だけ前後
輪の荷重比率が均等なニュートラルで、それ以外では、小さくても敏感にYAW軸がブレる)より同調(補正荷重が働
いても働いていなくても、タイヤ・グリップ中心と合成重力が常に同調する/常にYAW軸がブレない)させた方が、
よりニュートラル(サスペンションの補正の方式や程度により、姿勢変化((重心移動))によるニュートラルの荷重変動特
性が変わる/殆んどの車は、後輪荷重補正の為、加速・定速・減速旋回の中で、それが相殺される弱減速旋回並びに中
大舵角旋回((舵角による前輪荷重増加/低中速コーナー向き))で、前後輪の荷重比率が均等になり最大旋回力を発揮でき
て、それ以外では荷重が変動するにつれ、ニュートラルのまま旋回力は減少して行く/最大旋回力が弱減速旋回並びに
中大舵角旋回を中心に発揮されるので、セーフティー・ドライブの面からは理想的((でもアクティブ・ドライブの面から
は、定速旋回並びに小舵角旋回を中心に(((タイムを稼げる高速コーナー向きで、低中速コーナーでは弱加速旋回が中心
になる/よりアクセルを踏めるハンドリング)))した方が理想的))なハンドリング)なハンドリングになると思い、サスペ
ンション補正の影響を打ち消す項目を訂正します。
欠点としては、重量配分に合わせた空気圧調整(ある程度の許容範囲((サスペンションが硬いほど広くなる傾向/それで
もベストは一点のみで、アイス・バーン走行等、低摩擦路面ほど許容範囲は狭くなる/四輪共にピッタリ合っている時は、
また格別であり、しなやかさの次元が違う))は有るが、合っていないと指定空気圧に比べ、ハンドリングが悪化する傾向)
が面倒な事で、自動化(静止荷重に合わせた自動調整か、或は使えるグリップ領域((荷重増加グリップ限界と荷重減少グリ
ップ限界との間隔))が広く取れる、荷重変動((慣性重力と重心移動))にも合わせて瞬時自動調整する方式が考えられ、アクテ
ィブ・サスペンション((スプリングとダンパー等を荷重変動に合わせ自動調整))と併せれば最強になると思われる。更に、寒
暖の差やタイヤの発熱にも合わせた調整が出来ると、より安定した性能が得られると思う/サスペンション補正が完全に無
い車での検証と自動化が出来れば、研究も完結すると思われる)が望まれます。特に、前輪過重車で前席1、2人乗車用調
整のままフル積載すしると運転が難いオーバー・ステアになり、後タイヤがホイルから外れたり、高速では波打ち現象によ
るタイヤ・バーストの危険が有ります。
2.水面下での新展開
平成8年の暮に、ある車メーカーのテスト・ドライバーに、知らぬ間に成っていた古くからのバイク仲間である友人(
異色の経歴を持つ人で、少々ヤンチャ((駐機していた社用ジェット・ヘリを無断拝借して、派手なデモ飛行をしたり))な元F
―4EJファントム乗りが、病気で働けなくなった父親に代わって石材業((一時期は低価格の輸入墓石販売の先駆けによっ
て、ジェット・ヘリを持てるほど成功したが、大手に真似されて業績悪化))を営み、その後ピッツ・スペシャル、アメリカ
よりレンタルしたムスタングP―51及び零戦52型((私もトリプル・モニター・パソコンの中では、電動人工感覚操縦桿
(((速度による操舵力の変化や失速発生時のバフェット振動、接地の衝撃や機銃掃射の振動等リアルに再現)))、ラダー・ペダ
ル、スロットル・レバー、頭部動作同調映像装置(((頭部の全ての動きを増幅して、モニター上に視点の動きとして再現 )))を
駆使して、大好きな零戦で、かなりリアルな離着陸、離着艦及び空中戦闘の中で航空力学を堪能している。ただし、ワン・
ショット・ライター(((引き算のし過ぎですぐ火がつく)))なので、命が幾つ有っても足りないから、もしタイム・スリップし
たとしても、実機で空中戦闘をするのは御免である))に乗って、日本国内を展示飛行して回った事も有った)に、市販高級
スポーツ・カー(限界では、かなりシビアなハンドリングの車)でテストしてもらう機会(友人に話を持ち掛けたが、なか
なか理論を信じて貰ず((理論発見当時も話はしたが、その頃は私も確固たる自信が無くて、信じて貰う事は出来なかった))、
粘り強く説得して取り合えずAZ-1に同乗する事になり、余りに良過ぎるハンドリングに驚き、混乱しながら納得して貰
ったが、後に友人が車両設計陣にその話をしても信じて貰えず、車両再開発走行テスト時、前後タイヤ空気圧バランスを重
量配分に合わせた減圧調整を無断強行して提示した)があり、運動性(サーキット・テストでラップ・タイム15秒((最初
の完熟走行で、重量配分空気圧のハンドリングを確認している中、ドライバーが意識しないまま5秒短縮してしまい、テス
ト・ドライバーとしては先ず有り得ない事だったので、ピット内ではストップ・ウォッチを交換するなど、一時大騒ぎにな
った))短縮/メーカー指定空気圧車と並走して一周すると、各コーナーごとに1秒前後のリードを重ね、ホーム・ストレー
ト終わりで600m程リード)及び操縦安定性(車両運動重力グラフ、つまり車の全方向の慣性重力円グラフが、歪な菱形
から前後が少々大きい円に近い楕円((タイヤの構造上、横より縦グリップの方が少々高い))になり、その最大重力値も接地面
積が増えた為に少々増加し、円の面積つまり車両総運動量に至っては大幅に増加し、どの方向でも同じ様に動いてくれるハ
ンドリングになった/限界を超えてもグリップ低下が穏やかで、逆ハン修正のいらない((ハンドル操作とドリフトが直結し
ているので効率が 良い))安定したニュートラル四輪ドリフト状態なので、使える限界の幅も広がった)が大幅に向上してい
ることが数値的にも確認(車両設計陣も理論を認めざるを得なかった)でき、安全性(空気圧を下げたタイヤの強度やその
後の自然及びパンク時の空気の損耗の心配)も問題なしと言うより、それぞれのタイヤの軸重量と最大許容荷重との比率が
均等(荒れた路面の走行や、縁石等にぶつけた場合の相対強度も、それぞれのタイヤの軸重量に比例する慣性重力荷重が掛
かるので基本的には全て同じになる/それでも不安な方は、高めの軸重量相対最大許容荷重比率にすれば安心で、車の最大
旋回力は低下((それでも指定空気圧より上))するが、ニュートラル・バランスになっていれば、乗り心地及び操縦安定性の悪
化は最小限で済み、燃費も向上)になり、走行時のタイヤに加わる荷重もより安定する事によって返って良くなり、また、
空気の損耗の心配も、低い空気圧のタイヤの方は高い空気圧のタイヤより、損耗率が低いので意外に安心で、自然損耗の場
合、僅かですが、前輪過重車は前輪損耗の方が早くアンダー・ステア方向に、後輪過重車は後輪損耗の方が早くオーバー・
ステア方向に、変化する傾向です。更にパンク等で前後輪どちらが漏洩した場合も、安定したニュートラル・ハンドリング
が変化するので比較的(タイヤ形状を見比べても)分かり易いし、低い空気圧のタイヤのパンク漏洩率も自然損耗率と同様
に低いので比較的安心です。そして、タイ・アップしているタイヤ・メーカーのテストでも同様の結果でした。ちなみに、
翌年のGT選手権は、そのメーカーのGTカーの独壇場(各チームへの重量配分空気圧型のマシンの投入は遅れたが、投入
されるや各チームともトップ争いを演じていた/私は元より友人も秘密にはせず翌々年からは、情報の拡散とGTカー・レ
ギュレーションの変更により、アドバンテージはほとんど無くなった)になり、一方市販車の方は、現行指定空気圧のまま
で、重量配分空気圧のハンドリングや操縦安定性を指標として、それに近付けるための足回り再開発(友人はテスト部係長
から、再開発本部長に大抜擢/的を絞った設計が出来る様に((誤魔化し方が上手く?))なったので、重量配分空気圧には及ば
ないものの、かなり良い結果が得られたそうである)が行われた。
しかし、新たな問題点として、世間一般のタイヤ空気圧に関する無頓着な認識(意外にディーラーやカー・ショップ等で
も無頓着/指定空気圧でさえ無頓着では、メーカーで設定した操縦安定性能さえ得られない)をどう変えるか、理論をどの
様に導入(ハード&ソフト両面)するかが浮上しました。それでもこの理論は、競技においてはもちろん(友人の知人でも
ある外国のF―1トップ・ドライバーS((実はミハエル・シューマッハ/彼の人生に多少なりとも関わった私としては、ス
キーでの大怪我からの奇跡の回復を、陰ながら祈っている))は、ハンドリングが素直で特性が円に近いため掴み所がなく((最
大グリップ・ドリフト角はかなり小さく粘りも少ないけれど、スリップしてもハンドリングは安定したままで、以前のセッ
ティングよりもグリップの低下も穏やかになるので境目が分かり難い))、最速が出し難いと試した当初は不評((F―1の場合
、サスペンション及び空力等で作り出されたニュートラル・ハンドリングは、運転次第でアンダー・ステアにもオーバー・
ステアにも変化する尖った特性のハンドリングになり、尖った先端を探りながらの運転に慣れている為、円の運転には馴染
めなかったと思われる))でしたが、それでもラップ・タイムの方は、以前より確実にアップ((ベスト・ラップ更新))していま
した。その後、タイヤの腰に合わせたサスペンション・セッティング及び空力セッティング((特にF―1の場合、超高次元
なので必須条件))をした上で、タイヤの腰に合わせたハンドル操作((先ず、最大グリップ・ドリフト角が比較的大きいマイ・
カーで重量配分空気圧を試して、感覚を掴んだそうである))に細心の注意を払い、無駄なドリフトを抑え、効率のよいドリ
フトを維持((より大きな円を作る))する事で、自由度が高く、より効率の良い最速の走りを、手に入れる事が出来た((友人も
私も当時のF-1界では、重量配分空気圧をモノに出来るのは彼しかいないと思っていたが、結局それは、彼のレース人生
で長年追い求めてきたモノだった様だ/さすがに市販車程のタイム差には成らなかったが、その年の理論導入後のレースは
2位以下を周回遅れにする事も多かった。車載カメラの映像では、以前の忙しく修正するハンドル操作から至ってスムーズ
な操作になっていて、テレビの解説でも、チームは何か特別な物を掴んだ様だと言っていた。その後、6戦連続ポール・ト
ゥ・ウィンを達成した。翌年からは、情報の拡散とレギュレーションの変更により、アドバンテージは殆んど無くなった))
そうです。つまり抑えて、どちらかと言うと穏やかで緻密な運転操作((矛盾する様だけど、速く走る為には、極力ゆっくり
穏やかに、そして滑らかに無駄なく運転操作する必要がある/耐久レース的な走り方との融合))が、逆に速く走るコツであ
ったと言う事です/最速を求めるには、幅広く安定((下手な運転でも))している分、逆に奥が深く難しい/インディー・カー
では、前輪のグリップが安定して上がった為に、オーバル・バンクでマグネシューム・ホイルが割れた((疲労破壊?))らしい
)ですが、一般のドライバー(特に、初心者/だからこそ自動化が必要で、空気圧管理不良によるタイヤ・トラブルも未然
に防止でき、操縦安定性に起因する事故((操縦不能))も少しでも減らす事るーとると思う)にこそ使ってもらいたい物なので
す。とにかくこの理論は、様々な運転条件(車の運転の仕方、積載の状態、足回りの状態等)や環境(高速道路、横風、悪
路、雨天、雪道走行等)で、タイヤのグリップが高い次元で安定して高まるので、車が運転し易くなり、色々な運転の仕方
(減速時は前よりのタイヤ・グリップ中心を軸に、加速時は後ろ寄りのタイヤ・グリップ中心を軸に、車がハンドル操作通り
に動いてくれる/タイヤの腰に合わせたハンドル操作に慣れれば、ハンドルの手応えもより明瞭になり、車全体のタイヤ・
グリップ状態が分かり易くなり、効率的な走り方が自然に学習できる)も自然に車が教えてくれる物なのです。特に、不測
事態の時などには、強い味方(タイヤ・グリップ中心と合成重力が常に同調して動くので、自由度が非常に高い。例えば、
雨、雪等での不意のスリップ((常に自然な四輪ドリフト状態))からの回復あるいはブレーキングにも、特別な操作も要らず安
定して移る事が出来る。また、高速道路上での緊急回避時にも、選択肢が増えるので非常に役立つ)になってくれると思い
ます。
なお、この理論は知的所有権(著作権で登録/技術的な物でも、簡単な物で有れば概要((理論や法則などの著作物として
登録/理に適ってさえいれば、UFOでも))のみで、安く((登録料3千円))、早く((約1週間で登録))、一部の国を除き世界共
通で登録でき、有効期間は百年で、本人死亡後でも五十年間有効/通常は権利を行使する時点で、特許((著作権に比べ、詳
細に、高い、遅い、国ごとに登録、有効期間は短い))に格上げしている。ただし、この理論の場合、理論の他に基準になる
実験車((サスペンション無補正車等))の実証データが必要な様で、億単位のお金も掛かり、個人では特許取得は不可能)に登
録しておりますが、未だに趣味の段階(今でも充分楽しいが、次の段階((サスペンション無補正車での検証と自動化))になっ
たら、もっと楽しいだろうな/ある車メーカーとの関係は、私と友人の個人的な関係から始まり、それ以上には発展しない
まま自然消滅((それでも友人は、個人的に知的所有権の獲得に尽力してくれた/契約は無かったので、データーこそ貰えな
かったが、友人が色々と話してくれて、その後の理論構築に大いに役に立った))し、そして、あるハプニングによって以前
から、釣りバカ日誌のスーさん・ハマちゃんの様な関係になっていた社長の退陣の後を追う様に友人も退社した。でも今は
、奥さんの父親に認められて、経営していた土木建築会社を任され、また、友人も知らなかった数社のグループ会社の会長
職にも納まっている。がしかし、ヤンチャな彼の事、そのまま波乱なく納まっていられるか心配ではある)です。商売に(
自動化等で直接、理論を商品に/重量配分((積載パターンごと))に合わせた指定空気圧に関しては、指定通りにしないと危険
になる恐れがあるので実現は難しいかも)しない限り(個人、レース活動及び車両開発段階での指標としての導入も含め物
的証拠が表に出ないし、探すつもりも無い。むしろドンドン試して欲しい)、知的所有権料は頂くつもりはあり ません。
3.タイヤの接地形状の違いによる基本的グリップ(横方向)特性変化
(1) たわみ及び接地面積が理想的な場合の傾向(最大許容荷重が軸重量の大よそ1.4倍((√地球の重力1G+慣性重力1G/
旋回最大合成重力時に掛かる荷重で、空力によるダウン・フォースは含まない。ちなみに、重量配分空気圧でのBEST
ダウン・フォースは、重量配分と同じ前後比率になる))/グリップ・ドリフト角は理想的((グリップ性能とグリップ限界バ
ランスが良い)))
グリップが接地圧(荷重)の変化(比例)に同調していてコントロールし易く、荷重増加・減少両方向のグリップ限界も
高く、荷重増減限界間の幅(使える領域)は広くなり、荷重グリップ特性も穏やか(グリップ・ドリフト角が理想的だと
、旋回外側への斜め変形がスリップ時に緩やかに戻る為、滑り出しもほど良く粘り扱い易い)になる傾向です。
(2) たわみ及び接地面積が少ない場合の傾向(最大許容荷重が軸重量の大よそ1.4倍以上/グリップ・ドリフト角は小さく
なる((グリップ性能は高いがグリップ限界は低くなる)))
グリップが接地圧(荷重)の変化(比例)に敏感で応答性及びグリップ性能は高い(グリップ・ドリフト角が小さい為)
が、接地面積が少ないため荷重増加方向の限界は早めに訪れ、荷重減少方向はたわみ及び接地面積の減少が急速なので、
それ以上に早まり、荷重増減限界間の幅(使える領域)も狭くなり、荷重グリップ特性が敏感(グリップ・ドリフト角が
小さいと、旋回外側への斜め変形がスリップ時に急速に戻る為、滑り出しも粘りが少なく急激)になる傾向です。
(3)たわみ及び接地面積が多い場合の傾向(最大許容荷重が軸重量の大よそ1.4倍以下/グリップ・ドリフト角は大きくな
る((グリップ性能とグリップ限界は共に低くなる)))
グリップが接地圧(荷重)の変化(比例)に鈍感で応答性及びグリップ性能は低く(グリップ・ドリフト角が大きい為)
タイヤ形状を維持できず腰砕けを招き易くなるため荷重増加方向の限界は早めに訪れ、荷重減少方向の限界は、たわみ及
び接地面積の減少が穏やかなので比較的高くなるが、荷重増減限界間の幅(使える領域)は狭くなる。それでも、接地面
積が多いため低摩擦路面ではスリップし難く扱い易くなる傾向です。また、最大合成重力時は、設定最高速度以下(設定
最高速度記号Hは210km/h、Vは240km/h)でも波打ち現象でバーストし易く(旋回最大許容荷重が軸重量
の1.0倍以下になると定速直進でも/それでも制限速度では、充分に余裕がある)なります。
※注6.縦方向のグリップは、たわみ及び接地面積が多い場合は比較的高く(縦方向の荷重が増加しても、タイヤの構造上、腰
砕けが起き難いため)なり、たわみ及び接地面積が少ない場合は比較的低くなる傾向にあります。ちなみに、ゼロヨン
車の駆動輪もたわみ及び接地面積を多くすると、スタート時にホイル・スピンが減る(ただし走行抵抗は増える)様で
す。そして、タイヤには上記の様な傾向があり、メーカー指定空気圧車の場合では、同じタイヤを履いていても、程度
の差こそあれ、軸重量と空気圧のバランス次第で、それぞれ異なるグリップ性能及びグリップ限界のタイヤを履いてい
るのと同じ事になってしまいます。
4.メーカー指定空気圧車の基本的特性(定速旋回時)
(1)前輪過重車の場合
後輪のたわみ及び接地面積が少なく(応答性は高いが、粘りの少ない敏感な荷重グリップ特性で、グリップ・ドリフト角
は小さい)、車が運動するとき常に後輪のグリップが先行(反面、前輪への荷重及び負担は増加し、グリップ・ドリフト
角は大きくなる)し、運動を妨げ易くなります(アンダー・ステア((注7参照))で、後輪より前輪の方がグリップ・ドリフ
ト角が大きい)。そして前輪への荷重変動により後輪の接地圧(荷重)が少なくなると、徐々にグリップを失い(後輪に
スリップ・ドリフトも発生し、前輪のグリップ・ドリフト角に徐々に近づいて行く弱リバース・ステア((注9参照))が発生
する事で、アンダー・ステアが相殺され弱アンダー・ステアになる/路面の摩擦が低くなるほど荷重変動が少なくなり、
弱リバース・ステアが発生し難くなる事で、アンダー・ステアが強まる傾向)、限界では過剰な運動(注14参照/最終
的にアンダー・ステアが勝ると強アンダー・ステア((前輪が強スリップ・ドリフトを起こす))に、リバース・ステアが勝る
と強リバース・ステア((後輪が強スリップ・ドリフトを起こす))になる)を起し易くなります。
(2)後輪過重車の場合
前輪のたわみ及び接地面積が少なく(応答性は高いが、粘りの少ない敏感な荷重グリップ特性で、グリップ・ドリフト角
は小さい)、車が運動するとき常に前輪のグリップが先行(反面、後輪への荷重及び負担は増加し、グリップ・ドリフト
角は大きくなる)し、過剰な運動(オーバー・ステア((注8参照))で、前輪より後輪の方がグリップ・ドリフト角が大きい
)になり易くなります。そして、後輪への荷重変動により前輪の接地圧(荷重)が少なくなると、急速にグリップを失い
(前輪にスリップ・ドリフトも発生しニュートラル・ステアを飛び越えて、後輪のグリップ・ドリフト角より大きくなる)
運動が妨げられ(前輪に強めのプッシング・アンダー・ステア((注10参照))が発生する事で、オーバー・ステアが相殺さ
れ弱プッシング・アンダー・ステアになる/路面の摩擦が低くなるほど荷重変動が少なくなり、強めのプッシング・アン
ダー・ステアが発生し難くなる事で、オーバー・ステアが強まる傾向)、限界では過剰な運動(注14参照/最終的にプ
ッシング・アンダー・ステアが勝ると強プッシング・アンダー・ステア((前輪が強スリップ・ドリフトを起こす))に、リバ
ース・ステアが勝ると強リバース・ステア((後輪が強スリップ・ドリフトを起こす))になる)を起し易くなります。
(3)前後が同じ重さ(タイヤ空気圧も同じ)の車の場合
前後輪のたわみ及び接地面積はほぼ同じで、車の運動性及び安定性が高次元にバランス(ニュートラル・ステア((注11参
照))で、前後輪のグリップとスリップ・ドリフト角は均等)しています。しかし高次元(重心が車体中央に有る為、慣性モ
ーメントが小さく、車が動き易い)であるがゆえに、僅かな重量バランスのズレにも敏感に反応(重量配分50:50は
落ち着きがないと思われがち)して、車の運動性及び安定性が影響を受け易く、コントロールは比較的容易ですがアンダ
ーとリバース・ステア、或はオーバーとプッシング・アンダー・ステアを起し易くなります。例えば旧ユーノス・ロード
スターの場合、前後重量配分は52/48(1名乗車時)になりますが、後輪空気圧を前輪空気圧より0.2kg/c㎡
~0.3kg/c㎡ほど下げるだけで運動性及び安定性が少からず向上(限界が高くなり、それを超えたらハンドル操作
に同調する、自然な四輪ドリフト状態/通常、逆ハンの要らない四輪ドリフトは、ハンドルとアクセル操作の絶妙なバラ
ンスが必要)しました。また、試してはいないのですが前後重量配分50/50のRX-7(FD3S)の場合でも、実
際の重量配分(1名乗車時)は52/48に近いようですから、重量配分空気圧にすれば、もっと運動性及び安定性が高
次元にバランスすると思います。
※注7.アンダー・ステア:一定のハンドル操作に対して、コーナーで外側に膨らむハンドリング。それぞれのタイヤの許容荷
重に対して前寄りの荷重割合状態で、車に働く合成重力方向から後方へずれた位置にタイヤ・グリ
ップ中心(前輪より後輪の方がグリップ・ドリフト角が小さい為)があり、そこを軸に車に外回り
のモーメントが働き(ハンドルを切る量が多くなる/直進でも轍やデコボコ、傾斜、横風等の外乱
により発生)、そしてハンドルを切るに従って前輪に荷重が移動し、後輪の荷重が減少する事によ
り、徐々にリバース・ステアも発生(タイヤ・グリップ中心が前方へ移動し始める/前輪グリップ
・ドリフト角が後輪に比べて大きい状態から、後輪のグリップ及びスリップ・ドリフト角が増えて
行く)しています。
※注8.オーバー・ステア:一定のハンドル操作に対して、コーナーで内側に巻き込むハンドリング。それぞれのタイヤの許容
荷重に対して後寄りの荷重割合状態で、車に働く合成重力方向から前方へずれた位置にタイヤ・グ
リップ中心(前輪のグリップ・ドリフト角が後輪より小さい為)があり、そこを軸に車に内回りの
モーメントが働き(ハンドルを切る量が少ない/直進でも轍やデコボコ、傾斜、横風等の外乱によ
り発生)、そしてハンドルを切るに従って後輪に荷重が移動し、前輪の荷重が減少する事により、
急速にプッシング・アンダー・ステアも発生(タイヤ・グリップ中心が後方へ移動し始める/後輪
のグリップ・ドリフト角が前輪に比べて大きい状態から、前輪のグリップ及びスリップ・ドリフト
角が増えて行き、ニュートラルを飛び越えて後輪を上回り、ハンドルを切る量が多くなる)し、車
の回転モーメントが外回りに変化します。
※注9.リバース・ステア:アンダー・ステアからオーバー・ステアに変化、或はプッシング・アンダー・ステアからオーバー
・ステアに変化する状態(途中でニュートラル・ステアに留め維持するには、ハンドル或はアクセ
ルによるソーイングや逆ハン等の特殊な操作が必要)。タイヤ・グリップ中心が荷重変動により、
車に働く合重成力方向の後方から前方へ移動すると発生し、タイヤ・グリップ中心を軸に車の外回
りのモーメントが内回りモーメントに変化(前輪のグリップ角が後輪に比べて大きい状態から、後
輪のグリップ及びスリップ・ドリフト角が増えて行き、最後は急激なスリップ・ドリフトを起こし
ニュートラルを飛び越えて、スピン・モードに入る)します。
※注10.プッシング・アンダー・ステア:オーバー・ステア或はリバース・ステア発生後の後輪への荷重移動による、前輪の
荷重減少(加速旋回でも発生)によってハンドルが効かない状態。それぞれのタイ
ヤの許容荷重に対して後寄りの荷重割合状態で、車に働く合成重力方向から後方へ
ずれた位置にタイヤ・グリップ中心(前輪のグリップ及びスリップ・ドリフト角が
後輪のグリップ・ドリフト角より大きい為)があり、そこを軸に車に外回りのモー
メント(ハンドルを切る量が多くなる/直進でも轍やデコボコ、傾斜、横風等の外
乱により発生/逆ハンと重なると、激しく揺り戻される)が働きます。
※注11.ニュートラル・ステア:直進及びコーナーでハンドル操作に同調したハンドリング。それぞれのタイヤの許容荷重に
対して前後とも同じ荷重割合状態で、車のタイヤ・グリップ中心と合成重力が常に同調(荷
重変動しても前輪アンダー・ステアと後輪リバース・ステア或は前輪プッシング・アンダー
・ステアと後輪オーバー・ステアが同調)した位置にあり、余計な回転モーメント(前後輪
のグリップ及びスリップ・ドリフト角は、常に均等で他のステア特性より小さい)は働きま
せん。ちなみに、制動時は全てのドリフト状態においてニュートラル・ステアです。そして
グリップ・ドリフトの範囲内の加速やエンジン・ブレーキではニュートラル・ステアで、そ
れ以上では、前輪駆動車はアンダー・ステアが、後輪駆動車はオーバー・ステアが操作に同
調して強くなり(荷重変動により、前輪駆動車には後輪リバース・ステアが、後輪駆動車に
は前輪プッシング・アンダー・ステアが適度に発生するので、修正は容易で、余ほど過激に
しない限り、ハンドルを少し切り足すか、或は戻すだけで事足りる)、四輪駆動車(駆動配
分50:50の場合)はニュートラル・ステアまま旋回半径だけが大きくなる傾向です。も
う一つ面白い特性が有ります。それは、不安定なハンドリングになるので、普通はやっては
いけない事なのですが、クラッチを切るか、ギヤをニュートラルにし、駆動負荷を無くして
旋回して見ると味わえます。負荷がハンドル操作と路面の走行抵抗だけになり、タイヤ自体
が持っている純粋で軽くて気持ち良いニュートラルな反応(タイヤの走行音だけが響く、平
和で心地良い世界/幼いころ下り坂で遊んだ、ペダル・カー((今思うと、意外に重量バランス
が良く、ニュートラルなハンドリングで、タイヤのグリップは低かったが、スリップしても
前後輪が同調する動きをした事を覚えている/転倒しない様に、上体はリーン・インにして
いた))を思い出す)を味わえます。
※注12.現在、ハンドリング特性による過剰な運動は、サスペンション補正によってある程度(姿勢変化等((荷重変動))による
グリップ・コントロール/アンダー・ステアをリバース・ステアのコントロールにより弱アンダー・ステアに、或は
オーバー・ステアをプッシング・アンダー・ステアのコントロールにより弱プッシング・アンダー・ステアに補正)
まではコントロールされています。しかし、ハンドリングに癖(荷重グリップ特性が異なるタイヤを全ての状況で補
正するのは難しい/補正はタイヤの表面中心((底が浅い?))で、タイヤ全体((腰))でのグリップ・コントロールは出来て
いない/歪を、別の不安定で不完全な歪で打ち消そうとしている)が出たり、運転操作(ハンドル、ブレーキ、アク
セル操作)、積載状態や走行環境(路面の摩擦、傾斜、坂、デコボコ、轍や横風等)によってサスペンションの動き
方が変わる(タイヤ・グリップ中心と合成重力とのズレも変化)ことで、ハンドリングも変わり、コントロールし切
れず過剰な運動を起したりしています。
※注13.サスペンション補正にはスプリング&ダンパー補正、アライメント補正(車高、トー、キャンバー、キャスター)、
スタビライザー補正などがあり、ほとんどの車は後輪を安定させるため、足りないながらも、どちらかと言うと無理
やり後輪に荷重が掛る(或は残る)様に補正しています。また別の方法では、車両安定電子制御システム(個々のタ
イヤのブレーキ力や駆動力を自動的に制御し、車両を安定させる/タイヤ同士を無理やり喧嘩させて同調させる方法
で、安定はするが違和感((重量配分空気圧の、内から滲み出る様な安定性とは異質の人工的な安定感/外からの、手か
せ足かせによる抑えられ感/過激な走りでは制御が遅れる事があり、以前、大きく流れた後輪が逆ハンと制御が重な
り、ドライバーの体が心配になる勢いで戻されたのを、目撃した事がある))が残り易い)もあります。
5.重量配分空気圧におけるタイヤの接地面積と接地圧と
グリップとドリフト角(グリップとスリップ)の関係
(1)前後輪同サイズの場合
前後輪の接地面積とドリフト角及びタイヤの腰は同じで、接地圧とグリップは重量配分と同じ割合になります。なお、前
後輪の空気圧が同じ場合は、接地圧は同じで、接地面積は重量配分と同じ割合になります。そして接地面積が少ないほど
タイヤの腰が硬く、荷重グリップ特性が敏感で荷重幅の狭いグリップ特性(荷重が掛かっている時はグリップは高くてド
リフト角は小さく、荷重が抜けるとグリップは低くドリフト角は大きくなる傾向)になります。
(2)前後輪異サイズ(幅及び外径)の場合
前後輪の接地面積は前後サイズ比率(幅及び外径)と同じ割合で、接地圧は重量配分の割合に比例し、同時に前後輪の幅
及び外径の割合に反比例しています。グリップは重量配分と同じ割合になり、ドリフト角及びタイヤの腰は同じになりま
す。なお、前後輪の空気圧が同じ場合は、接地圧は同じで、接地面積は重量配分と同じ割合になります。そしてタイヤの
接地面積が理論の数値より少ないほどタイヤの腰が硬く、荷重グリップ特性が敏感で荷重幅の狭いグリップ特性(荷重が
掛かっている時はグリップは高くてドリフト角は小さく、荷重が抜けるとグリップは低くドリフト角は大きくなる傾向)
になります。
※注14.重量配分空気圧では、上記2通りの場合で荷重変動(サスペンションの荷重補正が働いた場合も)すると、荷重が増
えた方(前輪アンダー或は後輪オーバー)はその割合だけタイヤの接地面積、接地圧、グリップ及びドリフト角が増
え、荷重が減った方(後輪リバース或は前輪プッシング・アンダー)は、その割合だけ接地面積、接地圧及びグリッ
プは減り、逆にドリフト角はその割合だけ増えます。つまり、ニュートラル・ステアのまま、旋回力は低下する傾向
(サスペンション((スプリング&ダンパー))が硬い程、荷重変動が減るので旋回力の変化は小さくなる傾向)です。
6.メーカー指定空気圧から重量配分空気圧までの間の基本的特性変化
(定速旋回時)
(1)前輪過重車の場合、後輪を指定空気圧から下げて行くと、徐々にアンダー・ステアは弱まり、クイックなハンドリングに
なり、旋回限界速度は向上しますが、未だに、後輪の荷重不足状態(たわみ及び接地面積が少ない)で、弱アンダー・ス
テアから強リバース・ステア(前輪の応答が良くなり、荷重変動が大きくなる為に、リバース・ステアが出易く((敏感に反
応する))なり、一時的に後輪に荷重オーバー、つまり腰砕けに似た症状が出る事も有り、柔らかいサスペンションほど後輪
が引っ掛かる様に、ドリフト((リバース・ステア))、揺り戻し((プッシング・アンダー・ステア))を小刻みに繰り返し、腰砕
けでは無いがその様((タイヤ同士が激しく喧嘩し、慣性モーメントが小さい後輪がより強く揉まれる))に感じられる。一方
、指定空気圧車で後輪軸重量が増加して、後輪空気圧の減圧調整と同程度の前後輪アン・バランス・グリップになった場
合では、後輪の慣性モーメントが大きくなるため、反応はずっと穏やかになり、先ず、腰砕けに似た症状は出ない)にな
り易くなり、安定性が低下します。さらに後輪空気圧を下げて行くと、徐々に安定方向に(余計な荷重変動も減る)移行
し、後輪軸重量と釣り合った所で前後輪の大小のドリフトが釣り合い、ニュートラル・ステアとなり運動性と安定性が共
に向上します。
前輪過重車ステアリング特性図(イメージ図/サスペンションが柔らかい程、放物線が鋭角になる傾向)
(2)後輪過重車の場合、前輪を指定空気圧から下げて行くと、徐々にオーバー・ステア(或いはプッシング・アンダー・ステ
ア)は弱まり旋回限界速度は向上しますが、未だに、前輪の荷重不足状態(たわみ及び接地面積が少なく、弱オーバー・
ステアと弱プッシング・アンダー・ステアが不安定に発生し易くなる)で、限界では弱プッシング・アンダー・ステアか
らハンドルを切り増しする事により前輪荷重が急増して、急激にプッシング・アンダー・ステアが無くなり、より強いリ
バース・ステア(前輪を巻き込みながら速い動きでスピン・モードに入る。一方、指定空気圧車で前輪軸重量が増加して
、前輪空気圧の減圧調整と同程度の前後輪アン・バランス・グリップになった場合では、前輪の慣性モーメントが大きく
なるため、ずっと緩やかな前輪の巻き込みでスピン・モードに入る)が出易くなり、安定性が低下します。さらに前輪空
気圧を下げて行くと、徐々に安定方向に(余計な荷重変動も減る)移行し、前輪軸重量と釣り合った所で前後輪の大小の
ドリフトが釣り合い、ニュートラル・ステアとなり運動性と安定性が共に向上します。
後輪過重車ステアリング特性図(イメージ図/サスペンションが柔らかい程、放物線が鋭角になる傾向)
7.具体的な調整法
注:建前上、指定空気圧以外への変更は、理論を良く理解した上で、自己責任でお願いします。また、調整は必ず冷間かつ
日陰(日の当たり具合でタイヤ空気圧も結構変化する)でお願いします。そして、れぞれのタイヤ温度のアン・バラン
スが発生する温間(軸重量に対するタイヤの強度が弱いほど温度が高くなり、空気圧も上がる)で調整すると、タイヤ
強度と仕事率の均等化により、温度も均等化して行き、調整した空気圧バランスも変わってしまいます。ちなみに、指
定空気圧でも温間で調整すると、冷間時での指定空気圧とは異なる圧力とバランスになってハンドリングも変わって(
癖が強くなる傾向/アンダー或はオーバー・ステアが強くなる/特にタイヤ・スリップ時、車が思わぬ動きをする)し
まいます。それでも温間で調整したい場合は、その時の気温(或は任意の気温)を基準に、個々のタイヤをそれぞれの
温度差で補正した空気圧で調整する必要があります。
(1)タイヤ形状による調整
ア.前後輪のサイズが同じ場合 ⇒ 軸重量の重い方のタイヤの接地面積と同じ(タイヤ接地面の前後方向の長さ((円弧))或いは
タイヤのたわみ((高さ))でも良い/ミリ単位で合わせた方が良い)になる様に重量の軽い方
のタイヤ空気圧を調整(抜く)ます。
イ.タイヤ・ハイトが同じで 前後輪 ⇒ 前後輪の接地面積が前後輪の幅の比率と同じ(タイヤ接地面の前後方向の長さ或い
の幅が異なる場合 はタイヤのたわみでも良い)になる様に、重量の軽い方のタイヤ空気圧を調整(抜
く)します。
ウ.タイヤ・ハイトが同じで 前後輪 ⇒ 前後輪の接地面積が前後輪の外径の比率と同じ(タイヤ接地面の前後方向の長さ或
の外径が異なる場合 いはタイヤのたわみでも良い)になる様に重量の軽い方のタイヤ空気圧を調整(抜
く)します。
(注15により削除)
※注15.上記の「イ.」と「ウ.」は理論上であって、実際のタイヤには当てはまらない場合が有りますので削除します。
エ. 前後輪のサイズが異なる場合 ⇒ 空気圧調整により性能は向上しますが、形状による調整が難しいのでロード・インデ
(タイヤを選ぶ場合は、前後タ ックス による調整をお勧めします。また、前後輪のサイズ比率(同一空気圧での最大許
イヤ・ハイトが同じになる扁 容荷重比率)を重量配分と同じにすれば、前後空気圧は同じでも良いことになります。
平率のタイヤを選んだ方が良 情報拡散の以降に発売した、後エンジンのスーパー・カーのほとんどが、このサイズ比
い/タイヤの腰の出方が同じ 率(最も理想的な形/前後輪の接地圧は同じで、面積が重量配分と同じ比率になる事
になる) で、基本的なタイヤの摩耗は同じになる/前後ロード・インデックス指数差がそれまで
の6前後から11以上に/それでも、実際の個々のタイヤの軸重量に合わせた微調整を
すると、より高い次元((気持ち良さと安心感が違う))のハンドリングが手に入る)に近く
なりました。ちなみに、HONDA・S660の場合は、タイヤがかなりオーバー・
クォリティー(指定空気圧を低めの前輪190kPa後輪200kPa設定にしても、
最大許容荷重が軸重量の1.7倍前後)だけど、前後輪の指定空気圧は異なるが接地圧
は同じで、接地面積も重量配分と同じ比率になる様(専用設計の為?/タイヤ・サイズ
((前165/55R15―75V,後195/45R16―80V))と指定空気圧とロー
ドインデックスから算出)なので、かなり理想に近づいている。ただし解除できない、
ブレーキによるスリップ防止機能付いて(もしかしたら、オーバー・クォリティーなタ
イヤの為、ドリフトによる失速が過大になるから?でもそれをコントロールするのが、
スポーツ・カーに乗る醍醐味なのだが)いて、折角BESTハンドリングにしたのに、
それを味える領域を狭くしているのが惜しい。
※注16.サスペンション補正の影響を相殺するために、前輪過重車は後輪調整空気圧を2~3割程度高め方向で、後輪過重車
は前輪調整空気圧を2~3割程度低め方向で調整(ほとんどの車のサスペンション補正が後輪荷重補正設計のため)
すれば良好なセッティングが見つかります。(注5により訂正)
(2)ロード・インデックス(最大許容荷重/注17参照)による調整
車の各タイヤに掛かる重量を測定(車検証の前後軸重量配分((だだし、左右は軸重量の半分とは限らず、接地面積も違う事
が有る))に、乗員、積載物の重量配分を加えて計算する方法もある)し最も重い重量のタイヤを基準にして、そのタイヤの
軸重量と指定空気圧(ただし、高偏平率のタイヤ、或は雪道以外でのスタッドレス・タイヤの場合、タイヤ横剛性が低い
ので、基準を高めに設定した方がより最適な荷重グリップ特性((旋回性能が上がるので、タイヤの横剛性不足を感じる様に
なる))なる傾向/硬めのサスペンションに替えた場合や低偏平タイヤになればなる程、タイヤへの荷重が掛かり方がダイレ
クトになるので高めに設定した方が良い傾向)での最大許容荷重(ロード・インデックス)との比率と同じ比率になるよ
うに、その他のタイヤの軸重量と最大許容荷重との比率を空気圧で調整します。この調整は、タイヤ形状による調整とほ
ぼ同じ調整空気圧になるので、その後の微調整も同様に行えば、良好なセッティングが見つかります。
※注17.タイヤ・サイズ及びロード・インデックスの見方
例:195/60R14 86H
195
タイヤの断面幅(mm)
60
偏平率(アスペクト・レシオ)
※偏平率=高さ/幅×100(%)
タイヤ外径が同じなら、偏平率が小さいほど幅広タイヤ、大きいほど幅狭タイヤになります。
R
タイヤの構造
Rはラジアル構造を表します。
14
リムの直径(インチ)
86
ロード・インデックス(荷重指数)
タイヤ1本当たりが支えられる最大荷重を示しています。
86は86kgではなく、ロード・インデックスから求めた空気圧240kpaで530kgの最大許容荷重になります。ただ
し、同じサイズのタイヤでは、グレードに関わらず同じ荷重指数になっており、また最大許容荷重表を線グラフ
にた場合も線がデコボコしていて、多少修正あるいは参考値として考えた方が良いかも。
H
速度記号
タイヤがロード・インデックスにより表示された最大荷重を負荷された状態において、走行できる(タイヤ・バー
ストが起こらない)最高速度を示しています。(Hは最高速度210km/h、Vは240km/h、Wは270km/h)
(3)それ程こだわらないと言う方(前後輪同サイズのみ)は、前席1、2人乗車時は車検証の軸重量の割合に"軽"軸重量タイ
ヤ空気圧を調整(タイヤ強度分及びサスペンション補正の影響は無補正、基本的には、前輪過重車では、微弱アンダー・
ステアに、後輪過重車では、微弱オーバー・ステアになる)しても、かなりのレベルアップになります。その他の乗車条
件では指定空気圧で調整します。
計算式:調整"軽"軸重量タイヤ空気圧="重"軸重量タイヤ指定空気圧×"軽"軸重量÷"重"軸重量(前後同サイズのみ)
(×"重"軸重量タイヤ幅÷"軽"軸重量タイヤ幅)
(×"重"軸重量タイヤ外径÷"軽"軸重量タイヤ外径)
( 注15/18により削除)
※注18.「(3)」の調整法は、車のサスペンションの設計によっては合わない場合(荷重変動が大きくなり易い柔らかいサ
スペンションの場合や、アンダー或はオーバー・ステア補正との競合によっては、クイックで不安定な領域に深く入
る)がありますので、削除します。
8.まとめ
重量配分タイヤ空気圧理論とは、単なるセッティング(調整/裏技)に止まらず、足回りの原点(車の開発の順序が逆転
?/安全基準?)とも言えるもので、理論で得られたタイヤ自体のニュートラル(安定性を確保)を基にサスペンション(
操縦性や乗り心地を設定)やボディー(荷重変動が安定するので、強度バランスが取り易い)を設計すれば、より安全で高
性能な車を作る事が出来ます。そして、サーキット等で車をもっと速く走らせたい方、ハンドリングを良くしたい方、操縦
安定性に不満(不安)のある方、もっと安全性を高めたい方、雪道走行に不安のある方、乗り心地を良くしたい方、タイヤ
の寿命を延ばしたい方、タイヤの偏摩耗を減らしたい方、一度試して見て下さい。特に、足回りが強くない車(旧車等も)
ほど、違いがはっきり出ると思います。空気入れ、タイヤ・ゲージ、水平で平滑な地面、メジャー、或は個々のタイヤの軸
重量データー、ロード・インデックス・データー(140kPa以下或は240kPa以上のデーターが必要になるかも)
及び電卓が有れば、普通の車(例えば、スズキ・ジムニーや135R12のタイヤを履いた3速オートマの1 0万km走行
のマツダ・キャロルが驚く様な((大袈裟ではなく、その変貌ぶりに本当に驚く/特にキャロルの場合、高偏平率で華奢なタ
イヤの為、お勧めは出来ないけど、かなり高めの3kg/c㎡オーバーの基準空気圧を設定して空気圧バランスを調整した
が、乗り心地は、荒れた路面でもフラットで無駄な動きの無い、上質でしっかりしたものになり、完全なスポーツ・カーだ
った/前輪駆動の柔らかいノーマル・サスペンションの車なのに、思いのほかフラットな姿勢で、安定した慣性ニュートラ
ル四輪ドリフト走行が、100km/hオーバーでも余裕を持って楽しめた。ちなみに、細いタイヤと高い空気圧のお陰で
、ノン・ターボ軽ながらノン・ターボ2リッターと同等以上の加速力を示し、その上燃費も40%程度向上し、動力性能と
足回り性能は極めて高い次元でバランスしていて、新しい車造りの方向性が見えた気がした/細いタイヤと高い空気圧での
重量配分空気圧との組み合わせで、よりエンジンとタイヤの能力を引き出し、十二分のトータル性能を発揮/AZ-1の様
に持て余す事も少なく、気持ち良く楽しめた))運動性と安定性をあらゆる速度域で発揮した)が、乗り心地、操縦安定性の
良いスポーツ・カーの様に、スポーツ・カーが乗り心地、操縦安定性の良いレーシング・カーの様に、そしてレーシング・
カーがより高い次元のマシンに変わります(メーカー・テスト・ドライバーの友人の感想/我が愛車AZ―1の場合は「ま
るで良く仕上がっているGTカーの様だ」とも言っていた)。また、重量配分空気圧のハンドリングに慣れた頃に、調整空
気圧バランスを0.05kg/c㎡或いは5kPaほど変えて見ると、バランス・ポイント付近は変化が比較的分かり易くて
(アンダーとニュートラルとオーバー・ステアの変化が比較的分かり易い/タイヤ或いは空気圧によっては軸重量相対最大許
容荷重比率の均等化の調整をしても、接地面積が同じにならない場合も有り((軸重量相対最大許容荷重比率の均等化より、
接地面積の均等化の方が正解かも))、さらにタイヤの摩耗によってグリップ・ドリフト角も減少し、摩耗のバラツキにより
バランス・ポイントも多少変化するので、もしかしたらもっと良い空気圧バランスが見つかるかも)面白いと思います。
9.調整例
現在の愛車AZ-1(ミッドシップ/MR)のタイヤ(165/60R13-73H)空気圧(指定空気圧は前輪2.1k
g/c㎡・後輪2.2kg/c㎡)は、当初は前輪1.6kg/c㎡・後輪2.2kg/c㎡(車検証の軸重量配分の割合で調
整しタイヤ強度分、サスペンションの影響は無補正、ハンドリングは微弱オーバー・ステア((微弱プッシング・アンダー・
ステア)))で調整して乗っていましたが(燃費にはほとんど影響なし)、後にタイヤ強度分とサスペンションの影響分も補
正する様になり、最終的には軸重量相対最大許容荷重比率の均等化では無くて、タイヤ接地面積の均等化(双方には若干の
ズレが有った/より上質なニュートラル感になり、しなやかさやフラット感、そしてグリップ感も増した様/より円に近づ
き、少し大きな円になった様)で調整し、左右のバランス(1人乗車時)も併せて調整し、現在は左前輪1.4kg/c㎡(
軸重量170kg)・右前輪1.5kg/c㎡(軸重量175kg)・左後輪2.05kg/c㎡(軸重量230kg)・右後
輪2.2kg/c㎡(軸重量240kg)にして(積荷、ドライバーの体重及びシートポジションによっても異なる/日の出
直前((一日の最低空気圧/日中は5%前後高くなる))、平たん地、ガソリン満タンで調整/ガソリン消費に伴って後が軽くな
り、ほとんど分らないがアンダーからちょっと遅れてリバース・ステア((ほぼニュートラルだけど、後輪の前輪への同調が僅
かに遅れる感じ))が出る)、初期の空気圧調整時の性能に比べても、運動性と安定性が高次元に向上(オーバー・ステアが消
えた為、曲げ始めのハンドル操作角は増えたが、タイヤの腰に合わせたハンドル操作をしていれば、カートの様な切れ味((無
駄のない旋回の為、特にタイト・コーナーでは目眩を覚える程/旋回中は、ミリ単位のハンドル操作に素直に反応し、スポ
ーツ・カーのハンドリングとしては理想的))とスーパー・カーを超える様な安定感((軽MRの反応の良さの中に、軽MRとは
思えない、しなやかなドッシリ感を併せ持つ/ハンドル操作を止めている限り、ドッシリと安定している))を同時に味わえる
/燃費は多少悪化する((前後輪の走行抵抗は、重量配分と同じ割合になるので、軽軸重量側タイヤの空気圧を大きく下げた割
には、走行抵抗はそれ程増えない/曲がりくねった道では旋回効率が良い為、燃費は良くなる傾向))が、気になる方は同じ空
気圧バランスで10%程度高めの設定にすれば、乗り心地や操縦安定性をさほど犠牲にする事無く燃費向上)しました。旋
回速度においては、元々のハンドリングがアン・バランス(前輪が殆んど働いおらず、真直ぐ走らない、コーナー進入時強
めのオーバー・ステア、その後強めのプッシング・アンダー・ステアで、何処に行くのか分からないハンドリング/強めの
プッシング・アンダーを発生させてオーバーを抑え、スピンし難くするセッティング/初期回頭性は良い((後輪から旋回する
感じ))が、コーナー進入時での一発勝負的なハンドリング)なため安定性(バランス)向上による運動性向上率が大きく、2
0%以上(例えば限界旋回性能は、100km/hオーバーの回り込んだコーナーで、指定空気圧RX―7((FD3S))がド
リフト角30度程度の逆ハン慣性ドリフトの時、AZ―1はドリフト角20度程度のハンドル操作に同調した、まだ余裕の
ある四輪慣性ドリフトだった)性能が向上しました。また、タイヤの偏磨耗に関しては、指定空気圧の時、大よそ前輪2:
後輪8の磨耗比率であったのが、現在は前輪4:後輪6の比率(前後輪の接地面積が同じで、前後輪の接地圧比率が重量配
分と同等なので、摩耗も同じ比率になる)になり、タイヤの発熱に関しては、定速直進時は4輪共ほぼ同等(前後タイヤの
揉まれ方と荷重グリップ比率((仕事率))が同じため/指定空気圧の時、そおおよ前輪2:後輪8の発熱比率)、定速旋回時は
後輪補正荷重の影響により、後輪が僅かに温度が上昇(2~3度C)する様になりました。
前輪の最大許容荷重は、前輪軸重量の約1.54倍(でも体感では、後輪と同じ1.44倍に感じる/指定空気圧の場合は
約1.95倍)、後輪は軸重量の約1.44倍で、それぞれ十分な強度と思われます。この調整によって、ハイ・スピードから
雪道(雪道の安定性・運動性には特筆すべきものがあります/サスペンションの動きが少なくタイヤその物の性能が現れる
/ハイ・グリップ・ノーマル・タイヤとは思えないグリップ((特に旋回力は、指定空気圧スタッドレス・タイヤを少し上回る
程))で、派手な四輪ドリフト走行も安定良く、タイヤの摩耗も気にせず楽しめる)まで、タイヤの潜在能力に未だに感動を覚
えながら、安全に楽しく通勤・趣味に活用し、何時しか走行距離も29年で38万kmを超えました。
ちなみに、エンジン(それぞれスポーツ・タイプのエアー・クリーナー、マフラー((純正はドッカン・ターボ・タイプで扱
い難かった))、インター・クーラー、コンピューターへの交換のみの吸排気ライト・チューニング/ターボ及び過給圧はノー
マル)とミッション(デフ内蔵)は、新車時から使用しているオイル添加剤モリブデンの効果(比較的安価で、使った時よ
り使い続ける事で得られる効果の方が大きい/低摩擦モリブデン被膜をコーティングしながら磨り合わせする効果)により
、ターボ(軽カー・ターボは寿命目安10万kmだが、その3倍以上の距離を未だに性能維持している)も含め殆んど無交
換(エンジン本体での交換部品は、シリンダー・ヘッド・ブロック((歪みとひび割れで冷却水が内部漏洩/カム・シャフトや
バルブ回りはそのまま移植))、ピストン・リング((溝部の冷却水スラッジ清掃の為交換))、ピストン・ピンとメタル・ベアリン
グ((かなり負担が掛かる部品なので摩耗限界に近づいていた))、燃料噴射ノズル((燃料調整バルブの作動不安定))になり、交換
を30万km走行時点で行い、もちろん補機類、ゴム部品類及び消耗品類は全て交換済み)で、トルクは新車時(吸排気ラ
イト・チューニング後)の約1.5倍(摩擦が減った分とその影響により排気圧が上がる((乾いた歯切れの良い音に))事でタ
ーボの効きも格段に良くなり、全域トルク・アップでかなりフラット・トルク化している為、実際のトータルでの加速力は
2倍近く、感覚((経験した事のない、不思議な軽くて超伸びる加速感))より遥かに速い/例えば、吸排気ライト・チューニン
グまでのRX―7と比較するなら、加速力は100km/hを遥かに超える速度まで、僅かだが上回っている)で、燃料消
費は約2/3(同じ速度及び加速でアクセルを踏み込む量が減った)を未だに維持(モリブデン磨り合わせ効果により走行
距離3万km位からエンジンの成長が顕著((高度の馴らしがずっと続いていた))になり、20万kmを超えても少しずつ成長
していたが、現在、成長は殆んど感じられなくなった物の未だにエンジン性能低下の兆候はなく、少なくとも、今が一番い
い状態((極めてゆっくりだが、まだ成長は続いてる/10万km単位で成長を感じる))と思える/一つ欠点が有り、エンジン
の成長がコンピューターの補正性能を超えてしまい、気温、湿度、気圧の影響をより敏感に受け易く((エンジン・フィーリン
グ変化が大きくなった))なり、ベスト・フィーリングを求める為には、燃調コントローラーでの微調整((少なくとも春・秋、
夏、冬の3通り))が必要になった)しております。
また、RG500Γ(2ストローク・エンジン/輸出仕様に変更)の時は、エンジン分離給油添加剤のテフロンとミッショ
ン・オイル添加剤のモリブデンの効果で、自然休止で乗らなくなった走行距離5万7千kmまでエンジンの成長が続いて(
この頃には大分、成長も落ち着いて来ていた)いました。ただし、成長に伴って燃調がズレて(電子制御なら自動的に調整
/摩擦((負荷))が減る事で燃料が要らなくなり、負圧キャブレターの特性で燃調が濃くなる/最初は、低アクセル開度領域か
ら影響を受け始めて、成長に伴って影響を受ける領域がアクセル開方向に広がって行った)しまいキャブレター調整(エア
ー・スクリューによる希薄化をしてアイドル調整、パイロット、別名スロー・ジェット及びメイン・ジェットのサイズ・ダ
ウンやジェット・ニードルのクリップ位置を上げての希薄化調整/最終的には、輸出仕様((95HP以上))では無くて国内仕
様((64HP))キャブ・セッティングよりも希薄化する事になった)が大変(育てる上げる喜びは、それ以上に大きかった)
でした。さらに、プラグの番数を落とし、分離給油吐出量を減らさなければ(負荷が減った為に、燃焼温度が下がり、プラ
グも焼け難く((寿命は延びるがカブリ易い))なり、オイルも燃え難く((潤滑効果は高くなる))なってマフラーからのオイル飛散
が増えた為)ならなくなりました。その代わり、エンジンは全く別物といっても良い程に変わって行きました。元々のエン
ジン・チューニング度合がAZ―1のエンジンの2倍近くなので、寿命も短いが添加剤効果による成長も、AZ-1に比べ
急激になったと思われます。フラット・トルク化(2千((回転計に3千rpm以下の表示は無いのでエンジン性能図から算出
))~1万1千rpmのワイド・レンジで、具体的には、2千~4千((トルク・フルに加速))、4千~6千((フロント・フォーク
が伸びきる加速))、6千~9千((前輪は最大でも数センチ程度のリフト))、9千~1万1千rpm((前輪のリフトは最大でも1
0センチ以内))の滑らかな4段階に、谷間もなく低回転からモリモリとトルクが増えて行く特性になっていた/加速は、今ま
で経験した事のない軽くて超伸びが良くて強烈((フル加速時は、軽い貧血を感じた))で、ライディング方法((ハンドルに体重を
掛けない様に、ステップと腹筋で上体を支えると良い))にもよるが、基本的にウィーリーし難いトルク特性だった)し、加速
でGSX-R1100(輸出仕様)を軽く置き去りにし、燃費は最低でも16km/L(もっとも、連続で全開走行をした
事はないが)で、最高は22km/L(のんびりツーリング時/一般的にこのバイクは、10km/L以上行けば良い方で
、新車の頃の燃費はその程度だった)を記録していました。
もう一つ余談ですが、私は30代半ばから色々な流派が有る中、若石足ツボ健康法(足心道/心の在り方が効果を左右す
る/平常心が大事)を実践しています。足ツボはタイヤの空気圧バランス、毎日の実践はオイル添加剤での磨り合わせ効果
にも通ずる物で、それぞれの足ツボがニュートラル・バランスで良く働く(足に溜まり易い老廃物((特にツボには沈殿し固ま
る))除去により自己治癒能力向上)様になると、第二の心臓と呼ばれる足の血流バランスと働き(サスペンションとポンプの
役目)も良くなり、それを毎日続ける事により、心身ともジワジワとドンドン健康(より次元の高いニュートラルで摩擦の
少ない体)になれます。40代には長年悩まされていた、強度の肩こり(足つぼ健康法によって、症状改善の後に特異な症
状((肩こりに隠れていた/肩こりが無くなって血流が良くなると同時に、首から背中にかけての筋肉に強い痙攣が起こり、手
の指にも痺れを感じた))が表れ、本当の原因が頸椎管狭窄症による頸椎神経圧迫である事が早めに判明し、麻痺等が起こる((
腕から始まり、放って置くと足まで/リハビリが大変))前に手術でき、肩こりから完全解放された)、慢性鼻炎(点鼻薬片時
も手放せず)、胃腸虚弱、強度の便秘症(一週間、十日はザラ)、水虫(十歳の頃から、根気の薬による完治と再発を幾度
となく繰り返した/餌になる老廃物が無くなって完治)、それと薄毛の兆候(前頭部の地肌が透け始めていた)も完全に解
消しました。還暦を過ぎた今、お陰様で四十肩も五十肩も経験しないで済み、30代の頃に比べて疲れ難く、疲れが取れ易
い体になって来ています。また、癌を治すのは難しいですが、予防にはかなり効果がある(予防に失敗しました。どうもタ
イミング的に、過度のストレスと過度の喫煙が発症の原因だった様です。余命2~3ヶ月、ステージ2の肺癌((進行の早い小
細胞癌))になってしまいました。でも、ピン・ポイントの集中マッサージ((1日に4~5回、癌のツボを中心に短時間))と脚の
全体マッサージ((1日に1、2回))を併用して、約4ヶ月で完治しました)と思います。健康な臓器では、癌が発生しても増
殖は出来ません。目標は、難しいかもしれないし、何時になるのかも分かりませんが、お迎えが来るその直前まで健康で元
気(ニュートラルで摩擦の少ない体のまま、パワー・ダウンして行く?ガス欠になる?そう、蝋燭の炎が揺らぐ事無く、段
々小さくなり、すっと消える様な/どうなるか楽しみでもある/出来る事ならお迎えが来る前に、重量配分空気圧が水面下
から表舞台に出る事((車の足回りの性能が、タイヤの軸重量相対強度で大きく変わる事が分かった以上、タイヤ以外の部分で
の電子制御も含む、ハンドリング補正及びタイヤ・グリップ補正がいくら進化しても、その先の車の足回りの進化は、タイ
ヤの空気圧電子制御なしでは考えられない/進化は止める事が出来ない))を願っている/その為にも、長生き出来たらと思う
)でいる事です。ちなみに、私のやり方は、毎日欠かさず、夕食前(食後一時間は血流不足になって、治療効果も半減し、
胃腸にも負担を掛けるので止めた方が良い)に30~60分間、シンプルなローラーだけのフット・マッサージャーを使っ
て、足裏からの腿の付け根まで、次は手揉みで、足の甲から腿の付け根まで、弱っている所(効く所/ツボと対話をする様
に/痛い~痛気持ち良い~気持ち良い~気持ち良さが無くなったら終了。例え、このレベルに到達しなくても、同じ部位を
5分以上マッサージしない事。それ以上は、体の血流バランスが狂う/更にマッサージしたい時は、1時間以上空けて、脚
全体として行う事)は重点的に、脚全体をマッサージしています。
話は戻ってAZ―1の足回りのスペックは、タイヤはアドバンネオバ07、ダンパー/スプリング/ブッシングはノーマ
ル(それまで使用していたマツダスピード製ダンパーは、ダンピング性能はまだ十分あったのですが実使用26万km((運転
操作は丁寧にしたが、荒れた峠を走るなど負荷を掛けて走る事も多かった/余計な荷重変動が減ったので、この距離まで使
えたと思われる))でオイル・リーク発生で交換)、スタビライザーとタワーバーは強化(マツダスピード製)し、アライメン
トは前後トーインのみ0度調整(標準設定のプラス・トーイン時((動き始めは穏やかな割に、その後の荷重変動が大きくなり
易く、動きも唐突))よりニュートラル性が向上した/安定性補正のための手かせ足かせが取れて自然な感覚に/スキーのボー
ゲンとパラレルの違いの様に)、それ以外はノーマルで、もともとのサスペンション補正(強めのスタビライザー補正、弱
めのネガ・キャンバー補正とダンパー補正とトー・コントロール補正等を併用している)は後輪荷重設計になっています。
愛車AZ-1
その他妻の車、インプレッサWRXワゴン(前エンジン四駆)の場合は、指定タイヤ(205/50R16-87V)空
気圧前輪2.3kg/c㎡ ・後輪2.1kg/c㎡から、当初は、前席2人乗車用空気圧を前輪2.3kg/c㎡・後輪1.6k
g/c㎡に調整(車検証の軸重量配分の割合で調整し、タイヤ強度分及びサスペンションの影響は無補正、ハンドリングは
微弱アンダー・ステア)し、23年で走行距離13万kmの時間(こちらの方は、添加剤モリブデンはエンジン・オイルと
全デフ・オイルの使用で、走行距離6万km位からエンジンの成長が顕著になり、4速オートマでロスも多く成長率は30
%程度に留まっている/常用回転域がAZ―1の半分位なので、まだまだ発展途上の序盤)をかけて、左前輪2.3kg/c
㎡(軸重量393kg)・右前輪2.2kg/c㎡(軸重量385kg)・後輪1.3kg/c㎡(軸重量278kg)まで、
少しづつ修正(日の出直前((一日の最低空気圧/日中は5%前後高くなる))、平たん地、ガソリン満タンで調整/ガソリン消
費に伴って後が軽くなり、アンダーからちょっと遅れてリバース・ステア((ほぼニュートラルだけど、後輪の前輪への同調
が僅かに遅れる感じ))が出ているがほとんど分らない)してきました。
前席2人乗車時の前輪最大許容荷重は、前輪軸重量の約1.35倍、後輪も軸重量の推定1.35倍(ロード・インデックス
表示範囲以下の為、グラフ図((微かな放物線))を作成して推定算出/指定空気圧の場合は約1.84倍)で十分な強度であり、
また、最大積載時(50kg前後の前席乗員×2、70kg台の後席乗員×3、荷物室は2泊3日分の荷物と土産物満載)は
左前輪2.3kg/c㎡・右前輪2.2kg/c㎡・後輪1.75kg/c㎡に調整(そのまま前席乗員×2になると、多少のア
ンダーでもちょっと遅れて強めのリバース・ステアが出易くなり、安定性は少々低下した/幻の多角形コーナリングが可能
になる?)し、元々、ハンドリングは悪く無く、アンダーやリバース・ステアも適度に抑えられていたが、更に運動性と安
定性が高次元に向上しました。特に、最大積載時の安定性向上(重量増加による性能低下が少ない/後席乗員には甚だ迷惑
ですが、コントローラブルで安定した高次元ニュートラル四輪ドリフト走行が楽しめる)には驚きます。また、タイヤの偏
磨耗に関しては、指定空気圧の時、おおよそ前輪7:後輪3の磨耗比率であったのが、現在は前輪6:後輪4の比率(ほぼ
重量配分と同等)になり、タイヤの発熱に関しては、定速直進時は4輪共ほぼ同等(前後タイヤの揉まれ方と荷重グリップ
比率が同じため/指定空気圧の時、おおよそ前輪7:後輪3の発熱比率)、定速旋回時は後輪補正荷重の影響により、後輪
がわずかに温度が上昇(2~3度C)する様になりました。そして、直進でも前後輪の回転差によって発生していた、クラ
ッチ・ディスク内蔵センター・デフのブレーキング現象(前後輪回転差が有ると結構な抵抗になる。また、旋回時の前後輪
内輪差による抵抗発生も大分少なくなった)が殆んど無くなり、走行抵抗が減りました。なお、この車の足回りのスペック
は、タイヤは横浜DNA/S.drive、フロント純正タワーバー、その他はノーマルで、元々のサスペンション補正(
主に強めの後輪ネガ・キャンバー補正とスタビライザー補正/タイヤ接地面積が増えた事で、ネガ・キャンバー効果((荷重の
増減による接地面積の変化を大きくして後輪グリップを補正))はかなり吸収され減少)は後輪荷重設計になっています。
ちなみに、前後重量配分50:50のRX-7(FD3S)の場合、軸重量右前330kg、左前316kg、右後29
9kg、左後304kgというデータ(1人乗車時/同じ車種でも個々の車によって多少変わる)を入手したのですが、指
定タイヤ(225/50R16-96V)で右前を指定空気圧2.2kg/c㎡とすると、計算上では左前2.05kg/
c㎡、右後1.85kg/c㎡、左後1.9kg/c㎡で、それぞれのタイヤ最大許容荷重が、軸重量の2.05倍(かな
りのオーバー・クオリティー/敏感な荷重グリップ特性で、ほんの僅かなタイヤ・グリップ・バランス或は重量バランスの
ズレでも、ハンドリングに大きな影響が出る)で均等になります。
研究を続けて29年目にして思い直しました。タイヤの接地面積、或は軸重量相対最大許容荷重比率を同じにしていれば
、サスペンション補正の影響を打ち消す空気圧補正(どうしても車のタイヤ・グリップ中心と合成重力方向とがズレ、それ
が変動しやすくなる)は要らないのではないかと。サスペンション補正の影響はバランス向上により吸収(補正の種類にも
よる)されるか、或はサペンション補正のまま同調させた方が荷重変動の少ない(YAW軸がブレない)、良いニュートラ
ル・ステア(車の運動重力グラフがより円に近づく)なのではないかと。AZ-1で交換したノーマル・ダンパーのダンピ
ング(以前使用のマツダスピード製より低い設定)では、グリップ中心と合成重力方向とのズレによる荷重変動が大きくな
ってしまい、サスペンション補正の影響を打ち消す空気圧補正(軸重量相対最大許容荷重比率均等化の調整よりも前輪空気
圧を低め((ハンドル操作角の少ない割に横重力が掛かる、高速コーナーほど補正効果が強く出て、後輪に大きく荷重が移動す
る(((指定空気圧では、コーナー内側の前輪が浮き上がり、3輪走行になる事も有った)))ので、前輪空気圧を最少で0.8kg
/c㎡、前輪軸重量の約1.18倍の最大許容荷重まで下げた時も有り、高速コーナーで最大 横重力時に前後輪の荷重比率
が均等な、つまり前後輪それぞれの変動荷重の約1.4倍の最大許容荷重でのニュートラル・ステアになり、ハンドル操作
角の多いタイトなコーナーほど、ハンドル操作による前輪荷重が増えるため、補正効果が相殺されて減少し、前輪の最大許
容荷重が変動荷重の1.4倍以下、後輪が1.4倍以上になり、アンダー&リバース・ステアが出ていたが、荒れた峠をハ
イ・ペースで走っても、前タイヤにそれほど無理が掛かっている様子は無く、路面接地もトレッド内に収まっており、特に
強度上の問題は無かった。))にして、直進時は弱アンダー・ステア、コーナーでは、あるハンドル操作角で、ある一定の横重
力を受けると、後輪補正荷重により前後の荷重比率が均等なニュートラル・ステアになる様にしていた。しかし前後輪の荷
重グリップ特性が違うため、マツダ・スピード製から純正ダンパーへの交換で激しくなった荷重変動により、アンダーから
リバース、その後のプッシング・アンダー・ステアが以前より強く出る様になり、ちょっとした事で後輪がドリフト、揺り
戻しを小刻みに繰り返す事((ダンパーが抑えきれなくなった))も有った)を止め、直進時、前後輪の荷重比率が均等なニュー
トラル・ステア、コーナーでは後輪荷重補正状態でのニュートラル・ステアになる様にしました。合わせてロード・インデ
ックス推定グラフ図にも若干の修正(ロード・インデックス140~180kpaのデータを入手した為/出来れば140
以下と240kpa以上のデータも欲しい)を加えました。
これまで限界性能がどうの、ニュートラル・ドリフトがどうのなどと述べてきましたが、その魅力はホンの一部で、理論
の最大の魅力とは、どんな状況でも常に得られる飛びっきり気持ち良い人車一体感(ハンドルと車の動きが、純粋で高次元
に同調((タイヤ同士が邪魔し合わないので、超微舵にも素直に滑らかに反応し、且つふらつく事も無く落ち着いている/轍に
も強く、円と接線型の反応でしなやかな直進安定性を保ち、一方、ふらつき易い緩やかなRのコーナーでは、超微舵でピタ
リとトレース出来る))する快感/常にYAW軸がブレない快感/まるでバイクで走っているかの様に、バンキングの代わりに
ハンドルで、道路をなぞる様に走る感覚/何時でも何処までも、絹((AZ―1は薄手、インプレッサは少し厚手の絹))の様に
滑らかなハンドリングに/特に、回り込んだコーナーほど気持ち良い/ハンドルを切るのはもちろん、特に、戻す時の車と
の一体感((残り舵がなくリニアな反応/すべて円の動き/切り返しが気持ち良い))が素晴らしい)と絶大なる安心感(どんな
状況でも素直に対処できる/走行環境が悪ければ悪いほど安定感が際立ち、それに伴って運動性もより引き出す事((DRYで
は、限界が高すぎるため、WETやSNOWの方がより楽しみ易い))が出来る/ハンドルの手応えがより明瞭になり、路面の
状態やタイヤ、サスの働き((無駄がなくシンプルな為))が手に取る様に感じられる)なのです。不測事態に遭遇した時、予測
をはるかに上回る性能(潜在能力が大きい/限界の奥が深い/そのたびに、自分の予測を良い意味で裏切ってくれる)に驚
かされ、そして感動と伴に何度も救われました。指定空気圧は、最良(最大公約)ですが最高(究極)ではないのです。こ
れらの感動(最初はちょっとでも、走行距離が増えるにつれタイヤの腰に合わせた運転((ゆっくり滑らかで無駄のないハンド
ル操作))に慣れ、普通の領域も広がって行き、ジワジワとドンドン大きくなる/噛めば噛むほど味の出るハンドリング/30
年以上の研究でも、未だに「不思議」の感覚が消えず、感動がしぼまない)を、少しでも多くの人に味わって欲しいと思っ
ています。ただし、この理論のハンドリングは、全て円の動き(調和の中でより大きな調和を作り出す運転/車の個性は薄
らぐ傾向/速さを感じさせないクールな走り)なので、歪な動きの車で個性(癖)を楽しみたい(私のバイク・ライディン
グは、正にこの気持ち/歪な中で調和を作り出す運転/思い切り車を振り回し、派手に走りたい?)のなら、お勧めはしま
せん。またこの理論では、車の操縦安定性が格段に向上して、何処までも自然に走れてしまい、自然に常用速度も上がるの
で、心の操縦安定性の向上の方(私自身、感受性が人一倍強い((過敏症?))せいか、最も苦慮((先ずは、ありのままの自分を受
け入れる所から始まる/出来る事なら、いい意味での空気の様な存在になりたい/私自身、典型的な裏方人間))している所
です)も忘れないで下さい。
なくては困るが、あっても意識しない空気、タイヤの空気もそんな存在でした。でも意識しないタイヤの空気には、運動
性は良くなるが、その分、不安定なハンドリングになる前後空気圧バランス領域(一般的な60:40前後の重量配分では
、前輪空気圧を2.3kg/c㎡とすると、後輪空気圧は、大よそ2.0kg/c㎡~1.5kg/c㎡の範囲)の奥深く
(故に盲点になり、空気入りタイヤが発明されてから100年以上、発見((気付く))出来なかったのか?)に、究極(でも、そ
れは元から備わっていた理想の安定性能/私自身にも、そんな調和と安定性が欲しい)が隠れていました。
変わり映えしないホーム・ページですが、お陰様で総アクセス数は、細々ながらも40000件を超えました。更に探求
は続きます。時々、この紹介文にも、文章表現方法(少しでも分かり易く)を含め修正を加えます。そして、平成31年に
なって熟した感もあり、新たな展開を色々と考えています。
追記:AZ-1のスタビライザー補正による強め後輪寄りのロール・バランス(後輪荷重が大きいにも拘らず、後スタビライ
ザーの方が細い/指定空気圧では、コーナーで重心を後ろに大きく移動させ、後輪に荷重を強めに掛けて、プッシング
・アンダーを誘発させてスピンを防止する設計)を改善しようと思い、強化型のマツダスピード製スタビライザーを前
のみノーマルの細いタイプ(まだ、後スタビライザより僅かに太い)に変えて見ました。結果、定速旋回での前のロー
ル(荷重)が増す事で後のロール(荷重)は減り、そして車全体のロールも減りました。以前は高速コーナーで、車の
運動重力グラフの最大旋回重力点が、減速旋回側に偏った片太りぎみの円(定速から加速旋回にかけて、或は後輪荷重
が強まる高速コーナーほど、旋回重力性能が落ちて((前輪の働きが弱まって行き、後輪だけで旋回している))行き、ニュ
ートラル・ステアのまま膨らむ傾向/前後ロールが均等になる弱減速旋回で、或はハンドルを切る量と前輪荷重が増え
る低中速コーナーで、旋回重力性能が最大((前後輪の荷重比率が均等))になる/旋回減速性能、或は低中速旋回性能重視
のセフティ・ドライブ・セッティング)になっていたのが、より円(減速/定速/加速旋回での旋回重力性能バランス
が中立付近になり、定速旋回で、或は高速コーナーで旋回重力性能が最大になり、低中速コーナーでは、弱加速旋回で
旋回重力性能が最大((最大旋回重力点が、加速旋回側に偏った片太りぎみの円))になる、アクティブ・ドライブ・セッテ
ィングにかなり近づいた)に近づきました。だだし、このスタビライザー組み合わせで指定空気圧に戻すと、プッシン
グ・アンダー・ステアが発生し難くなる事でオーバー・ステアが強まり、スピンし 易い車になりますので注意(車検等
の整備時)が必要です。また、旋回時の後輪温度上昇も摩耗も、以前より減りました。